機関詳細

公開日:2018/12/03
更新日:2018/12/03

日本近代文学館(東京都)

名称 日本近代文学館
住所 東京都目黒区駒場4-3-55
ホームページ http://www.bungakukan.or.jp/

機関概要

1962年5月、散逸のはなはだしい近代文学関係の資料を収集・保存するため、文壇・学界・マスコミ関係の有志によって発起、1967年4月竣工・開館。明治以降の日本の近・現代文学関係資料とその関連分野の資料を 120万点所蔵。また、所蔵する未発表の日記、書簡を翻刻してまとめ、出版公表している。館展示ホールでの展示のほか各地の文学館への展示資料の貸出も行う。また、作家の講演会、自作朗読会なども開催している。

所在女性アーカイブ情報

・「熱田優子コレクション」 昭和初期に長谷川時雨が主宰した雑誌「女人芸術」の編集者として知られる熱田優子(1906-1983)旧蔵、「女人芸術」「輝ク」関連資料756点。1986年に共同生活者で友人の内田生枝さんから寄贈された。原稿類では熱田自身の原稿、草稿のほか、時雨の原稿「剛き人」がある。熱田宛、「輝ク」編集部宛、時雨宛などの書簡も所蔵。熱田画の新婚当時の林芙美子を描いた油絵もある。
・「網野菊書簡コレクション」 小説家網野菊(1900-1978)宛の書簡65通を相馬文子氏の斡旋で同氏から寄贈された。ほとんどが戦後のもの。晩年の様子を伝える池田小菊5通、昭和21年から死の直前の26年1月までの宮本百合子4通、林芙美子1通、森田たま18通、大田洋子、北見志保子各3通。男性作家からは阿部次郎5通、正宗白鳥5通、伊藤整、谷崎潤一郎各1通。
・「池田小菊書簡コレクション」 池田小菊(1892-1967)に師事した武田好昭氏より1967年に寄贈された226点の書簡。小菊の師、志賀直哉から29通、網野菊から33通、中里恒子から24通、壺井栄から23通、佐多稲子から17通、真杉静枝から13通など、戦前・戦中のものが多い。ほか森田たま、岡田禎子、林芙美子からの書簡も。 
・「平林たい子文庫」 小説家平林たい子(1905-1972)養女の小堀新子氏から1972年に寄贈された。たい子の原稿4点と草稿1点。書簡は海外から新子氏に宛てた葉書4葉。ほか大田洋子、森田たま、山川菊枝、由起しげ子ら16氏からたい子宛の封書16通、葉書9葉。林芙美子急逝の電報も。少女時代から晩年までのたい子の肖像を中心に納めたアルバムなどの貴重な写真資料もある。遺品は宇野千代デザインの訪問着、林芙美子の形見の単衣、留袖の3点。
・「深尾須磨子文庫」 詩人深尾須磨子(1888-1974)の没後間もない1974年にご遺族から寄贈。原稿草稿460点、日記8、ノート・手帖100、書簡1100通のほか遺愛の陶磁器、人形、衣類、家具など50点。須磨子の残したもののほとんどすべてが寄贈された。原稿には病床で書かれた絶筆「一九七四年、やよい三月」も。書簡は師与謝野晶子から6通、岡本かの子、西脇順三郎、藤田嗣治ら410名から須磨子宛。また、文庫とは別に逆井尚子氏から同氏宛の深尾須磨子書簡90通がある。
・「樋口一葉コレクション」 樋口一葉(1872-1896)の甥、樋口悦氏より1969年に寄贈された。「うもれ木」「われから」「にごりえ」等の未定稿、「大つごもり」「たけくらべ」の原稿など自筆資料33点。折々の感想やメモなどを記した雑記資料13点、最期の手記を含む「はな紅葉 一の巻」も含まれている。このほか一葉宛書簡332通は野々宮きく14通、中島歌子18通、半井桃水11通など貴重なもの。父が買い与えたという文机、馬場孤蝶の父から贈られた筆筒などの遺品も15点ある。
・「長谷川時雨コレクション」 1979年、長谷川時雨(1879-1941)の甥、長谷川仁氏より寄贈された460点。時雨の原稿を中心に書簡・日記・筆墨・絵画・遺品など。原稿類は史劇「さくら吹雪」などのほか「一葉全集評釈」創作ノートなどの草稿、「美人伝」執筆資料。書簡は平塚らいてうから時雨宛など。遺品は女人芸術社のバッジ、輝ク部隊の表札、旗。時雨によってかかれた「日本女流文学者[会]案 試案」の謄写版も。
・「与謝野寛・晶子コレクション」 ご遺族光、迪子、道子、宇智子各氏から寄贈・寄託された与謝野寛(1873-1935)、与謝野晶子(1978-1942)の資料250点。小林天眠宛書簡や晶子が墓碑のために軸装した双幅の「墓碑之歌」。晶子愛用の羽織、帯などの遺品も。寄託資料として晶子が寛の渡航費捻出のために頒布した「百首屏風」、夫妻がヨーロッパ滞在中に子ども達に送った書簡、帰朝後の歌稿ノートなど。そのほか、夫妻の交友関係をしのばせる写真資料もある。
・「佐多稲子文庫」 佐多稲子(1904-1998)のご遺族窪川健造氏より1999年に寄贈された10416点。戦後の資料が主で、「夏の栞」などの原稿、草稿。戦中、戦地慰問視察をした際のノート4冊、戦後の日記。書簡は佐多稲子自身の18通のほか、壺井栄、田村俊子、中野重治等から佐多宛の膨大な書簡がある。田村俊子の12通のほかはほとんどが戦後のもの。遺品は中野重治形見の染付芙蓉大皿、紬合、紬羽織など。

サービス

閲覧: 可(資料の状態等による) 複写: 可(資料の状態による 肉筆資料の複写は不可)
図書雑誌の郵送複写: 可 レファレンス: あり

開館日時

9:30-16:30(資料請求 9:30-16:00)

休館日

毎週日、月曜・毎月第4木曜・2、6月の第3週・年末年始

利用資格

満18歳以上 閲覧料金1人1日300円 原資料の閲覧は事前予約制

交通機関

京王井の頭線駒場東大前駅 西口より徒歩7分

問い合わせ先

日本近代文学館事務局 TEL.03-3468-4181 FAX.03-3468-4185

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