2019年度 学校における男女共同参画研修

最終更新日:2019/12/25
施設名称 国立女性教育会館
実施年度 2019年度
事業名 2019年度 学校における男女共同参画研修
事業分野 男女共同参画
事業対象者 (1)教育委員会職員 (2)教職員研修センター等の職員 (3)初等中等教育諸学校の管理職・教職員
実施回数 1
延べ参加者数 定員:50名

事業のねらい

事業のねらい 初等中等教育諸学校の学校現場に存在する男女共同参画課題を把握し、それらにどのように対応したらよいのかを実践的に学ぶとともに、教職員自身のキャリア形成や働き方改革及び女性管理職の育成について、男女共同参画の視点から捉えて理解を深める。

具体的なプログラム・講師名・スケジュールなど

第1日 11月21日(木)
(1)開会   13:00~13:15
主催者あいさつ:内海 房子 国立女性教育会館理事長              
オリエンテーション:櫻井 雅美 事業課専門職員

(2)講義「学校現場における男女共同参画課題とは~男女共同参画の視点を身に付ける~」 13:15~14:15
 男女共同参画の推進は何故必要なのでしょうか。その基本理念を改めて整理するとともに、日本の男女共同参画がどのくらい進んでいるのかについて国内外のデータを用いて客観的に把握します。そして、学校現場や教育実践について男女共同参画の視点からどのように見直すのか考え、学校が直面する現代的課題を把握しつつ、教育における男女平等の重要性について解説します。
講 師:村松 泰子 公益財団法人日本女性学習財団理事長
          東京学芸大学前学長・名誉教授

(3)情報提供「教職員の働き方改革」  14:15~14:50
 現在、教員の長時間労働は学校現場の大きな課題となっており、この解決に向けた方策について検討が進められています。文部科学省の最新の動向について説明を受け、今後の方向性について理解を深めます。 
講 師:弓岡 美菜 文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課専門官
          (併)地方教育行政係長(併)国際企画調整室国際企画調整係長

(4)講義・事例報告・ディスカッション
「女性教員の活躍推進と男女共同参画の職場づくりについて考える」       
【第1部】講義・事例報告   15:05~16:15
【第2部】ディスカッション  16:25~17:30
 小学校・中学校・高等学校のいずれにおいても、教職員全体に占める女性の割合に比べて管理職に占める女性の割合は低い現状にあります。この問題の背景や要因について、国立女性教育会館が全国約3,000校の公立小中学校教員を対象として平成29年度に実施した調査の結果を報告するとともに、女性活躍推進を含めた働き方改革の取組事例を紹介します。ディスカッションでは、教職員に根強く残る無意識の偏見、教職員自身の働き方などについて意見や情報を共有しつつ、女性管理職育成や業務改善を含む組織マネジメントについて考え、改善・充実の方向性を探ります。
講 師:飯島 絵理 国立女性教育会館研究国際室研究員
報告者:田原 優子 佐賀県多久市教育委員会教育長

◇チェックイン   17:30~18:30

(5) 見学「女性教育情報センター・女性アーカイブセンター展示室ツアー」(希望者のみ) 17:40~18:10
女性教育情報センター・女性アーカイブセンター展示室をご案内しながら、NWECの収集・提供する初等中等教育諸学校現場に役立つ情報について説明します。
説明者:国立女性教育会館情報課職員

(6) 情報交換会 (希望者のみ)   18:30~20:30
立食形式で夕食をとりながら情報交換と参加者同士のネットワークづくりを行います。後半は、意見交換のきっかけとして、母親や父親が抱える問題やこれからの時代のキャリア形成の在り方など、NWECで実施する様々な研修から見えてきた、子供たちをとりまく男女共同参画課題についての情報提供を行います。

第2日 11月22日(金)
(7)講義・授業参観・解説「みんな違ってみんないい~一人ひとりを大切にするためにお互いから学び合おう!~」  9:00~12:10
会場:嵐山町立菅谷中学校
 人権感覚を身につけるためには、「多様性」を恐れないことと、「自分と異なるもの」を受け入れていく姿勢が重要です。ここでは、アクティブラーニングの手法を用いた多様性を認め合えるワーク(体験学習)の実際の授業を参観し、講義や解説を通じてこの授業のねらいであるダイバーシティ(多様性)意識醸成の大切さについて学びます。また、教職員自身にある無意識の偏見を探り、性別にとらわれない児童生徒一人一人がもつ個性や能力に応じた指導のあり方と教育課程への位置づけ、男女共同参画の基礎となる多様性のある社会と人権の尊重について考えます。
講 師:髙﨑 恵 オフィスピュア 男女共同参画政策アドバイザー 
         ワークショップデザイナー

◇NWECへ移動・昼食   12:10~13:20

(8)パネルディスカッション「学校におけるダイバーシティ~多様な児童生徒への対応~」   13:20~15:05
 学校の中で、ジェンダーにまつわる課題を抱えている児童生徒に対しては、教職員の適切な理解の促進と、その心情等に十分配慮したきめ細かな対応が必要です。ここでは、性同一性障害や性的指向・性自認に係るいわゆる「性的マイノリティ」とされる児童生徒、外国とのつながりを持つ児童生徒、虐待により心に深く傷を負っている児童生徒への対応などについての情報を共有し、男女共同参画の視点から、今後私たちが取り組むべき課題や学校と教育行政機関との連携のあり方について考え、課題解決に向けてのヒントを探ります。
コーディネーター:中光 理惠 千葉県柏市立西原小学校教頭
パネリスト:松尾 真治 岡山県倉敷市教育委員会人権教育推進室指導主幹
パネリスト:藤本 哲夫 神奈川県横浜市教育委員会日本語支援拠点施設「ひまわり」統括指導員
パネリスト:德山美知代 東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科特任教授

(9)グループディスカッション「全体の振り返り」   15:15~16:35
 2日間で学んだ内容について振り返り、自身の考えや意識の変容、見えてきた課題などについて共有します。また、課題対応のあり方について協議し、明日からの実践的取組について具体的に考えます。

(10)閉会・アンケート記入   16:35~16:45

参考URL

参考URL https://www.nwec.jp/event/training/g_kyoin2019.html

事業実施年月日

事業実施年月日 令和元年11月21日(木)~11月22日(金)

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