令和5年度「新たな課題に対応した課題別研修」(1)男女共同参画の視点による災害対応研修

最終更新日:2023/12/21
施設名称 国立女性教育会館
実施年度 2023年度(更新中)
事業名 令和5年度「新たな課題に対応した課題別研修」(1)男女共同参画の視点による災害対応研修
事業分野 男女共同参画その他
事業対象者 自治体の防災・危機管理担当部署/男女共同参画担当部署/地域総務担当部署/福祉担当部署等の管理職・職員、男女共同参画センター等女性関連施設の管理職・職員、地域防災委員、自主防災組織/女性団体等で地域防災を担うリーダー、防災士、学校関係者(管理職・教職員・コミュニティスクール担当者・PTA)等
実施回数 1回
延べ参加者数 定員:300名(集合形式は50名)

事業のねらい

事業のねらい 防災・減災、災害に強い社会の実現には、女性が防災の意思決定過程や現場に主体的に参画し、性別によって災害から受ける影響やニーズの違いなどに十分に配慮された災害対応が行われることが必要です。
しかし、その実践は未だ不十分であり、災害が頻発する今日、実質的な取組を加速させていくことは、全国共通の急務です。
本研修では、地域における多様な主体との連携に焦点を当て、意思決定や対応現場への女性の参画促進や男女共同参画の視点による地域防災力強化のポイントを、事例等を踏まえながら具体的に学んでいきます。参加された方々が、男女共同参画の視点からの防災や災害対応について、地域をつなぐハブの役割を担って活躍されていくことを期待します。

具体的なプログラム・講師名・スケジュールなど

テーマ:
災害に強いまちづくり~多様な主体をつなぐ地域防災~

日程・方法:
【基礎研修】
 (YouTubeによるオンデマンド配信動画視聴及びZoomによるライブ配信)
 令和5年9月27日(水)~11月13日(月)
【ステップアップ研修】
 (集合形式による実習、会場:国立女性教育会館)
 令和5年10月27日(金)~10月28日(土)1泊2日

内容:

【基礎研修】
男女共同参画の視点に立った防災体制づくりにおいて、基本となる考え方と実践情報を提供します。このテーマを初めて学ぶ方、改めて学びを確認したい方にお勧めします。

(1)オリエンテーション

 主催者あいさつ    萩原なつ子 国立女性教育会館理事長
 共催者あいさつ    岡田 恵子 内閣府男女共同参画局長
 趣旨説明・事務連絡  国立女性教育会館事業課専門職員


(2)事前学習
(研修受講までに各自で視聴)
災害から受ける影響は、女性と男性で異なります。災害対応に女性が主体的に参画することは地域の防災力向上につながります。内閣府男女共同参画局が作成した「災害対応力を強化する女性の視点」実践的学習プログラム(セッション1・セッション2)を視聴し、災害の各段階において自治体職員が男女共同参画の視点に立って取り組むべきポイントや事例を学びます。
内閣府「災害対応力を強化する女性の視点」実践的学習プログラム
セッション1「防災になぜ男女共同参画の視点が必要か」
セッション2「災害対応力を強化する女性の視点」


(3)講義1「わたしたちの日常に男女共同参画の視点を組み込む」
発災時、被害を最小限にし、速やかに復興段階に移行するためには、平常時からの性別役割分担意識をはじめとするジェンダーバイアスの解消と男女共同参画推進の取組が欠かせません。
そこで、男女共同参画社会の目指すビジョンに向かって視点を共有し、日常のあらゆる場で、多様な人たちが意見を出し合い、意思決定に参画することの意義を理解するとともに、すべての人の人権とウェルビーイングが尊重される社会の在り方を考えます。
講師  萩原 なつ子 国立女性教育会館理事長


(4)基調講演「災害対策に求められる“多様な視点”とは~誰ひとり取り残さない社会のために」
災害が起きるたびに、女性や子ども、高齢者といった社会の周縁に置かれた人たちが同じ困難に直面するという現実が繰り返されてきました。これは、平常時から潜在的に存在する男性主導の習慣や不平等な制度、性別役割分担などが災害時には増幅して顕在化するためです。災害という緊急時であっても、誰もが等しく尊重されるためには、女性を含む多様な人々が地域の担い手となり多様な視点を反映した防災・減災の体制づくりが不可欠です。
そこで、性別等によって受ける影響やニーズの違いに配慮し、すべての人の人権を尊重して安心安全を確保する意味を理解するとともに、担い手となる地域の各セクターの皆さんが協働で実践していくための方策を学びます。
講師  斉藤 容子 関西国際大学客員教授

(5)情報提供1「内閣府における防災人材育成の取組と、男女共同参画の取組との連携」
内閣府の防災人材育成に関する最新の取組と、男女共同参画の取組との連携等について説明を受け、防災分野における地方公共団体職員(特に女性職員)の活躍推進に向けた知見を得ます。
講師  菊池 正彦 内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(地方・訓練担当)付参事官補佐

(6)情報提供2「地方公共団体における男女共同参画の視点からの取組について」
「男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン」に基づく地方公共団体の取組状況調査結果を踏まえ、防災の意思決定及び現場における女性の参画促進に向けた各団体の取組事例についての情報を得ます。
講師  藤田 昌子 内閣府男女共同参画局総務課専門職

(7)講義2「事例に学ぶ災害対策~“多様な視点”からのまちづくりに向けて」
災害に強いまちづくりを進めていくためには、地域の一人ひとりが地域の安全を担う当事者として無理なく参画できる土壌が必要です。地域で暮らす多様な人々が協働しながら、男女共同参画の視点に立った防災活動に取り組む工夫と事例を通じて、地域の現状と課題に即した実践の方策を学び、一人ひとりが自分事として、実践していくためのヒントを得ます。
講師  小山 真紀 岐阜大学流域圏科学研究センター准教授

(8)情報交換会(ライブ配信90分・希望者のみ)
10月19日(木)10:30~12:00
*定員30名(希望者多数の場合は選考)
トピックごとに分かれて、参加者同士で情報交換を行います。申込時に参加を希望するトピックをお知らせください(希望するトピックに入れない場合があります)。

*このプログラムでは、参加者名簿(氏名・所属機関・都道府県)を共有します。
 A:防災会議等、意思決定の場への女性の参画に向けての課題・工夫
 B:男性中心の地域防災の仕組みを変革していく上での課題・工夫
 C:計画や施策に男女共同参画の視点を反映していく上での課題・工夫
 D:多様性に配慮した避難所づくりの課題・工夫

【基礎研修受講に必要な環境】
 ・インターネットに接続できるパソコン(推奨)またはタブレット、スマートフォンが使用できること

「情報交換会」に参加する場合
 ・インターネットに接続できるパソコンまたはタブレット(スマートフォン不可)にwebカメラ・マイク機能があること(外付けも可)
 ・使用する端末に、最新版のZoomアプリがインストールしてあること
 ・通信が遅延、途切れることのない安定したネットワーク環境があること
 ・話しやすい静かな環境であること


【ステップアップ研修】
基礎研修の内容を踏まえ、今日的課題に則した、より実践的な内容を学習します。受講には、「基礎研修」の受講が必須です。

■ 1日目:10月27日(金)

(1)開会
13:00~13:20

主催者あいさつ    萩原なつ子 国立女性教育会館理事長
共催者あいさつ    内閣府男女共同参画局        
趣旨説明・事務連絡  国立女性教育会館事業課専門職員
(2)事前学習
(研修受講までに、各自で行ってください)
    *ワークシート「多様な組織・団体とのつながりチェックリスト」を作成いただきます。
     詳細は参加決定通知とともに御連絡します。

(3)事例報告「女性の参画と地域の連携で進める災害に強いまちづくり」
13:20~14:40
行政と地域・民間団体が日頃から信頼関係を築き、協働しながら地域の特性に合った仕組み作りを進めている大阪府泉大津市の事例、平常時からのネットワークを活かして被災地のNPOによる支援活動をサポートしてきた日本NPOセンターの取組について、それぞれ報告を伺います。
報告者  政狩 拓哉  泉大津市危機管理監
     金原 美穂  泉大津市災害ボランティアセンター防災女子部長
            泉大津市消防団(女性分団副分団長)
     千代木ひかる 特定非営利活動法人日本NPOセンター事務局スタッフ
助言者  斉藤 容子  関西国際大学客員教授 ※オンラインによる中継

(4)ワールドカフェ「男女共同参画の視点を踏まえ、多様な主体と連携・協働していくためには?」
14:55~16:55
災害対策における男女共同参画の実践をテーマに、ワールドカフェの手法でディスカッションします。多様な立場の参加者が、課題解決に向けて共にテーマを探求し、アイデアや気付きを共有する中で、実践に向けての方策を見出します。
進行役  国立女性教育会館事業課専門職員
助言者  浅野富美枝  元宮城学院女子大学教授/埼玉県吉川市防災会議委員

(5)懇親会(夕食を兼ねる)
18:30~20:00
全国からの参加者同士での情報交換とネットワークづくりを行います。


■ 2日目:10月28日(土)

(6)実技「誰もが安心できる避難所づくり~すべての人の人権を尊重した防災・復興の実践」
9:30~12:20
青森県を中心に、地域住民や中学生への防災教育として展開している「男女共同参画の視点による避難所運営訓練プログラム」を体験します。
参加者は、運営者・避難者の役割を通じて、多様性配慮とは何か、すべての人の安心安全を確保するとはどういうことかを考えながら、実際の動きを確認し、誰もが等しく尊重される避難所づくりと運営のポイントを学びます。
あわせて、自分の地域で実践するための行政・学校・関係団体との調整・連携の手法、参加者の主体性を引き出しながら円滑に進行するコツや力量を養います。
講 師  小山内世喜子 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事
助言者  岩本 ヤヨエ 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと理事


(7)閉会・アンケート記入
12:20~12:30

共催・後援:
共催:内閣府男女共同参画局
後援:内閣府政策統括官(防災担当)/独立行政法人教職員支援機構

参考URL

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事業実施年月日

事業実施年月日 令和5年9月27日~11月13日(集合形式は10月27日~10月28日)

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