「パーソナルケア製品」に関する、消費者問題調査研究

最終更新日:2013/07/24
施設名称 一般財団法人主婦会館
実施年度 2012年度
事業名 「パーソナルケア製品」に関する、消費者問題調査研究
事業分野 社会・福祉
事業対象者
実施回数 1回
延べ参加者数

事業のねらい

事業のねらい スキンケア、ヘアケア、除菌、消臭など様々な目的のパーソナルケア用品についての調査を行う。調査方法としては、市場および店頭調査、また商品テストを行う。近年は、子供用のパーソナルケア用品も多種売り出されているが一方、安全性への懸念が高まっている一方、消費者の側にはその認識がまだ薄いといえる。表示のわかりやすさ、成分の安全性など、現状の問題点を明らかにするために調査を実施。

※パーソナルケア製品とは、スキンケア、ヘアケア、オーラルケア(口腔ケア、口内衛生)など、皮膚、毛髪を清潔にしたり、状態を整えたりするための製品を指す。

具体的なプログラム・講師名・スケジュールなど

目的:化粧品は全成分表示が義務化されているが防腐剤として使われる成分に変化はあるか、表示方法に問題は無いか、売り場(店舗、ネットショッピング)はどのような情報提供をして販売しているかについて調査を行い、現状の問題点を探る。結果は今後の提言等につなげる。

調査結果(概要)
東京都、神奈川県のスーパー、デパート、ディカウントストア、ドラッグストア等の店頭において、成分、使用年齢などが分かりやすく掲示の工夫がされているかを調査し、また売り場店員に成分や使用年齢なども質問した。化粧品成分表示の中で、防腐剤として規定されているのは13成分(安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、クロルフェネシン、フェノール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、メチルパラベン、イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン)であるが、パラベン類から他の成分への移行が目立った。パラベン類の内分泌かく乱作用への懸念から、成分を変更したことがうかがえる。また、PCBが副生されるとして海外で規制されているアゾ系色素などの問題からも、使用成分の変更がうかがえる。
パーソナルケア製品には多種にわたる化学物質が原材料として使われるが、消費者にとって成分の利用目的とその安全性がはっきり理解できないことは問題である。成分の簡単な説明や、使用可能年齢の表示など、パッケージだけでなく企業のホームページや売り場での情報提供の工夫が必要と思われる。

参考URL

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事業実施年月日

事業実施年月日 平成25年2月~3月

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