女性のエンパワーメント国際フォーラム~人身取引問題の解決に向けたグローバル・パートナーシップ~

最終更新日:2023/11/21
施設名称 国立女性教育会館
実施年度 2008年度
事業名 女性のエンパワーメント国際フォーラム~人身取引問題の解決に向けたグローバル・パートナーシップ~
事業分野 男女共同参画国際問題・国際交流リーダーシップ養成
事業対象者 男女共同参画・女性教育・家庭教育等の行政担当者、女性関連施設職員、女性団体等のリーダー、研究者、国際交流・開発援助に関わる者、企業関係者等
実施回数 1回
延べ参加者数 110人

事業のねらい

事業のねらい 女性の人権、女性の能力開発・人材育成等地球規模の課題をテーマに海外専門家を招へいし、アジア太平洋地域の課題分析を行い、海外の研究者や行政関係者・女性団体等指導者との交流を深めるとともに、ネットワークづくりを進める。
今年度のフォーラムにおいては、人身取引の問題について、海外の国際機関やNGO、国内の行政、民間団体、研究者などの専門家から最新の国内外の取組みや実態についての報告を受け、解決に向けた必要な方策について議論を進める。また、参加者間の交流を深めるネットワーク作りも進めながら、国際協力や教育啓発、地域社会を通じた活動についても考える。

具体的なプログラム・講師名・スケジュールなど

【第1日】 12月20日(土)

(1)開 会(12:30~13:00 )
主催者挨拶:神田道子 国立女性教育会館理事長
来賓挨拶:南野知惠子 開発と女性議員連盟会長
プログラム・オリエンテーション:渡辺美穂 国立女性教育会館研究国際室研究員

(2)シンポジウム 「人身取引問題の現在(いま)~世界、アジア、そして日本で」 (13:00~15:00)
人身取引の問題の現状について、国連機関、外国政府(タイ)、海外NGO と研究者、国際NGO、日本のNGO、研究者の立場から、それぞれ問題の実態や取り組みと解決に向けた課題を報告する。
コーディネーター:坂東眞理子 昭和女子大学学長
シンポジスト:
・「国連の人身取引の取り組み」 
  ビットリア・ルダ・ディ・コルテミリア 国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)人身取引フォーカル・ポイント/プログラム・コーディネーター
・「タイにおける人身取引問題の現状と課題」
  ヤニー・ラートクライ 国社会開発・人間の安全保障省社会開発福祉局女性と子どもの人身取引対策部長
・「人身取引問題の過去から現在、そして今後に向けた課題~フィリピンの事例~」
  マリア・ロザリオ・バレスカスフィリピン大学セブ校教授
  カルメリータ・ヌキ 女性と自立のためのネットワーク(DAWN)代表
・「日本における取り組みの現状」
  橋本 直子 国際移住機関(IOM)プログラム・コーディネーター   
  斉藤百合子 恵泉女学園大学教員/人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)運営委員 
・「人身取引の防止に向けてー需要の抑制と教育」
  伊藤公雄 京都大学大学院教授

(3)ポスターセッション・ブレーク (15:00~15:30)
「平成20 年度アジア太平洋地域の女性リーダー・エンパワーメントセミナー」参加者ポスターの展示と交流。フェアートレードショップの出店

(4)分科会   (15:30~18:30)

分科会1
テーマ「すべての被害者がアクセスできる救済と安心な保護の提供」
ファシリテーター:吉田容子 弁護士、人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)共同代表
内容:すべての人身取引被害者に救済へのアクセスと迅速で安心できる保護を提供するための課題と必要な取り組みと、減少する被害者数の実態を把握する方策について検討する。
パネリスト/発表者:
・「日本における被害者保護」
  坂井隆之 厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課母子家庭等自立支援室女性保護専門官
・「救済・保護の具体的な課題」
  橋本直子 国際移住機関(IOM)プログラム・コーディネーター
・「自治体レベルの取り組みー千葉県の事例からー」
  高品登美子 千葉県女性サポートセンター主査
・「日本における支援活動から」
  大津恵子 女性の家HELP 前ディレクター、JNATIP 共同代表
・「日本に住む移住女性の支援を通じて」
  バージー・石原 フィリピン移住者センター(FMC)代表
・「アメリカの支援活動や実践事例に学ぶ」
  原由利子 反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)事務局長、JNATIP 運営委員
  ビットリア・ルダ・ディ・コルテミリア 国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)人身取引フォーカル・ポイント/プログラム・コーディネーター

分科会2 
テーマ「被害当事者視点の回復支援とエンパワーメント」
ファシリテーター:橋本ヒロ子 十文字学園女子大学教授
内容:暴力の被害からの長期的回復を実現するために、当事者女性の視点にたった自立に向けた、精神的回復、経済的自立、子どもも視野に入れた支援をすすめるための課題と方策を検討する。
パネリスト/発表者:
・「女性のエンパワーメント活動―タイの帰国当事者たちの活動」
  ラッダー・カンナワナクン チェンライ市役所インフォーマル教育部専門職員、タイ-日移住女性ネットワーク(SEPOM)運営委員
  如田真理 タイ-日移住女性ネットワーク(SEPOM)前事務局長
・「支援活動の連携協力の必要性」
  堀内光子 文京学院大学大学院客員教授・児童労働ネットワーク代表
・「日本人を父に持つ子どもたちと母親の支援」
  カルメリータ・ヌキ 女性と自立のためのネットワーク(DAWN)代表
・「ソーシャルワーカーの活動」
  鳥海典子 母子生活支援施設「FAH(フレンドシップアジアハウス)こすもす」主任母子指導員
  ヤニー・ラートクライ タイ国社会開発・人間の安全保障省社会開発福祉局女性と子どもの人身取引対策部長
  斉藤百合子 恵泉女学園大学教員・JNATIP 運営委員

分科会3 
テーマ「人身取引問題にSTOP!防止に向けた啓発と教育」 
ファシリテーター:渡辺美穂 国立女性教育会館研究国際室研究員
内容:人身取引の需要国である日本における防止のための教育と啓発のあり方について、これまでの試みを振り返りながら、今後必要な方策について考える。
パネリスト/発表者:
・「需要の問題へのアプローチと課題」
  伊藤公雄 京都大学大学院教授
・「大学における取り組みの必要性」
  大槻奈巳 聖心女子大学准教授
・「若者の参画」
  藤原志保子 ポラリス・ジャパン代表
・「女性関連施設の取り組み」
  大野曜 日本女性学習財団理事長・全国女性会館協議会会長
・「フィリピンで見える事情と教育」
  マリア・ロザリオ・バレスカス フィリピン大学セブ校教授
・「外国籍ソーシャルワーカーの活動」
  フランク・オカンポス 児童家庭支援センター「ファミリーセンターヴィオラ」相談員

(5)情報交換会 (19:00-20:30)
参加者間の情報交換とネットワーク作り


【第2日】 12月21日(日)

(6)フォーラム「グローバル・パートナーシップと人身取引問題の解決」 (9:00~11:45)
内容:分科会の報告と今後に向けたディスカッション
「フォーラムに寄せて」(ビデオメッセージ):小宮山洋子 開発と女性議員連盟事務局長
司会:中野洋恵 国立女性教育会館研究国際室長
コーディネーター:大沢真理 東京大学社会学研究所教授
各分科会報告:
分科会1 「すべての被害者がアクセスできる救済と安心な保護の提供」
     報告者:吉田容子 弁護士・人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)共同代表
分科会2 「被害当事者視点の回復支援とエンパワーメント」
     報告者:橋本ヒロ子 十文字学園女子大学教授
分科会3 「人身取引問題にSTOP!防止に向けた啓発と教育」
     報告者:渡辺美穂 国立女性教育会館研究国際室研究員
コメンテーター/シンポジスト:
「国際協力の視点から」田中由美子 国際協力機構国際協力専門員
「移住の問題解決に向けて」中山暁雄 国際移住機関(IOM)駐日事務所長
「男女共同参画施策の視点から」原ひろ子 城西国際大学大学院客員教授
ヤニー・ラートクライ タイ国社会開発・人間の安全保障省・社会開発福祉局女性と子どもの人身取引対策部長

(7)閉 会  (11:45~12:00)

※共催・連携
・東北大学GCOEプログラム「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」
(連携機関:東京大学社会科学研究所)
・京都大学GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」

※協力
・国際移住機関(IOM)
・人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)

参考URL

参考URL http://www.nwec.jp/jp/program/invite/2008/page08i.html

事業実施年月日

事業実施年月日 平成20年12月20日(土)-21日(日)

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