事例

事例作成日:2002/07/29
更新日:2002/07/29

質問

(26)FGMについての資料をさがしているのですが、「FGM」でさがしても、なかなかみつかりません。どういうふうにさがせばいいですか?

カテゴリ

02. 歴史・民族・宗教04. 性・心・からだ・健康

ヒアリングのポイント

FGMの何について(例えば歴史、行われている地域、手術の方法、支援団体など)知りたいのかを明確にする。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館・女性情報ポータル"Winet"

提供情報・回答

・FGM(Female Genital Mutilation)は「女性性器切除」「女子割礼」「FGS」「FGC」など歴史や立場などにより、複数の呼び方があるが、「女性性器切除」が一般的である。

[参考資料](例)
・FGM廃絶を支援する女たちの会『女性性器切除の廃絶を求める国連10機関共同声明』2010
・『Women's action against FGM』
*FGMに反対する女たちの会(のちにFGM廃絶を支援する女たちの会)発行の資料
・FGM廃絶を支援する女たちの会『FGM廃絶の現場から-国境を越えた連帯 : FGM廃絶を支援 
する女たちの会設立10周年記念 : 国際シンポジウム報告集』、2006
・鎌田明子『性と生殖の女性学』世界思想社、2006
・内海夏子『ドキュメント女子割礼』集英社、2003
・若杉なおみ「FGM :文化という暴力」『出産前後の環境 : からだ・文化・近代医療』第10章、昭和堂、1999
・フラン・P.ホスケン『女子割礼 : 因習に呪縛される女性の性と人権』明石書店、1993  

<FGMがテーマの小説>
(例)アリス・ウォーカー『喜びの秘密』集英社、1995
   ワリス・デイリー『砂漠の女デイリー』草思社、1999

<雑誌記事>
・石田若菜「論説(1) : 異文化抗弁とFC/FGM : アメリカの現状および議論を中心として」『ジェンダーと法』8、p.146-160、2011
・米川りつ子「女性性器切除についての考察」『JIU女性学』5、p.47-90、城西国際大学女性学会、2002
・萩原弘子「女性性器手術(FGS)を「問題」とするのはだれか、なんのためか : 1930年代と70年代の議論から」『女性学研究』第8号、p.80-92、2000

<ビデオ>
・プラティバ・パーマー監督;アリス・ウォーカー制作総指揮『戦士の刻印:女性性器切除の真実』スタンスカンパニー、57分、1993 

コメント

この質問は、大学の授業で取り上げられたことによって興味を持った学生からのものが多い。その残虐性にショックを受ける学生も多いが、流行語のようにいかにも軽く「FGM」と言われると危惧も抱く。これまでは先進国側からの告発・非難の資料が多かったが、第三世界の立場に言及する資料も現れている。興味本位のホームページもみられるが、女性の人権という立場が基本であろう。

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