事例

事例作成日:2002/07/21
更新日:2002/07/21

質問

(22)「世界中で女性は男性より多く働いているのに、収入は男性より少ない」ということをよく聞きますが、この出典は?
基本事例

カテゴリ

07. 労働・社会保障08. 経済

ヒアリングのポイント

質問者がこの表現を何かに引用するために出典を探しているのかなど、調べている目的をヒアリングする。また、質問事項のような表現をどこで見かけたのか(聞いたのか)を改めてたずねる。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館・女性情報ポータル"Winet"
*資料検索の手順:女性と開発の分野で活動している国連開発計画や世界銀行、国連女性基金(ユニフェム)などが発行した資料で、経済、労働などに関する調査や統計資料が出ている資料に当たってみる。

提供情報・回答

<図書>
・国連開発計画『ジェンダーと人間開発(人間開発報告書1995 日本語版)』国際協力出版会、1996
 *世界における女性の経済的、社会的状況についての統計資料等が充実した資料。目次を見てみると、「図」のところに「4.1 女性は男性より長時間働く」「4.2 女性の仕事の大半が無報酬で、視野に入れられず、過小評価されている」などの表現があり、これらの図が含まれている「第4章 女性の仕事を評価する」の中に質問の表現と同様の主旨の記述がある。
・足立文彦『人間開発報告書を読む』古今書院、2006
*ジェンダーと人間開発2005年版の解説
・国際連合『世界の女性:動向と統計』日本統計協会、2001
 *女性の仕事に関する世界的な統計資料が載っており、質問者が探していた記述そのものはないが、同様の結論を裏付けることができる。
・藤田千枝『くらべてわかる世界地図3 ジェンダーの世界地図』大月書店、2004
 *p.8-9女性の労働と家事分担に、「女性の全労働に占める家事労働り割合」の統計がある。p.22-23賃金の男女差がある。あわせてみると上記と同様のことがいえる。
・ジョニー・シーガー『地図でみる世界の女性』明石書店、2005
*p.59-63労働と家族責任、賃金のために働く。p.68-69アンペードワークより同様のことがいえる。

コメント

紹介した資料は、1995年の北京会議や「北京+5」の女性2000年会議にあわせて出されたもの。世界的な統計資料は大きな国際会議などを機に出版されることが多い。

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