事例

事例作成日:2020/03/26
更新日:2020/03/26

質問

(307)男子校だった高校が共学になります。ハラスメント防止のために研修を行いたいので、教員向けの参考資料を教えてください。

カテゴリ

03. 教育・研究04. 性・心・からだ・健康05. 政治・政策・法律06. 社会

ヒアリングのポイント

・ハラスメントについて、セクハラ、パワハラ等、どこまでの研修を考えているのか確認する。
・研修は何回か、どの程度の資料が必要かを尋ねる。

参考資料・情報源

・国立女性教育会館情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」
・自館所蔵資料データベース
・インターネット

提供情報・回答

ハラスメントについての質問なので、一般的なハラスメントに関する資料も参考になるが、対象が学校なので、「学校 ハラスメント」、「学校 セクハラ」といった検索キーワードでヒットする資料が、最も質問の答えに近い内容が得られると思われる。
さらに、学校現場の男女差別の存在に気づいてもらうため、「学校とジェンダー」をテーマにした資料も参考になる。
そして、ハラスメントを防ぐため、問題発生原因の理解につながる、男女共同参画や女性問題に関する基礎的な資料もあれば、より理解が深まるだろう。

◆図書
「学校 ハラスメント」「学校 セクハラ」
・帯刀康一編著;市橋卓 [ほか]『知らないでは済まされない!LGBT実務対応Q&A:職場・企業、社会生活、学校、家庭での解決指針』民事法研究会、2019
・『なくそう!SOGIハラ』実行委員会編『はじめよう!SOGIハラのない学校・職場づくり:性の多様性に関するいじめ・ハラスメントをなくすために』大月書店、2019
・内田良『学校ハラスメント:暴力・セクハラ・部活動--なぜ教育は『行き過ぎる』か』朝日新聞出版、2019
・内海崎貴子[ほか]『スクール・セクシュアル・ハラスメント:学校の中の性暴力』八千代出版、2019
・吉川英一郎編著;大橋さゆり [ほか]『判例で理解する職場・学校のセクハラ・パワハラ:実務対策:どんな事案がどう判定されたか』文眞堂、2016
・池谷孝司『スクールセクハラ:なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか』幻冬舎、2014
・徳永恭子『なぜ防げない?スクール・セクシュアル・ハラスメント:アンケート調査に見る教職員の実態』ひろしま女性学研究所、2012
・神戸大学大学院人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センター、ジェンダー研究・学習支援部門編『なくそう!スクール・セクハラ:教師のためのワークショップ』かもがわ出版、2009

『学校とジェンダー』
・河野銀子、藤田由美子編著『教育社会とジェンダー』(新版)、学文社、2018
・浅井幸子[ほか]編著『教師の声を聴く:教職のジェンダー研究からフェミニズム教育学へ』学文社、2016
・木村育恵『学校社会の中のジェンダー:教師たちのエスノメソドロジー』東京学芸大学出版会、2014
・友野清文『ジェンダーから教育を考える:共学と別学/性差と平等』丸善プラネット、2013

◆雑誌記事
・入江直子「スクール・セクシュアルハラスメント:子どもたちをどう守るか」『女も男も:自立 平等』132号、p.54-59、2018.12
・村瀬幸浩「スクールセクハラ:自分(たち)になにができるか」『季刊セクシュアリティ』83号、p.45-49、2017.10
・亀井明子「スクール・セクシュアル・ハラスメントの現状と対応」『教育と医学』64巻2号、p.69-77、2016.2

◆新聞記事
・「ニュースあなた発:見えにくい学校のセクハラ:「先生から『生理?』不登校に」:処分氷山の一角声上げられる体制を」『東京新聞』、2019.07.10
・池谷孝司『オピニオン:スクールセクハラ:管理職の研修強化必要』『埼玉新聞』2018.12.31
・世古紘子『スクールセクハラを考える(上):『人生を奪われた』 : 先生から性被害心身共に深い傷 : 特殊な権力構造背景 死角や密室多い学校』『中日新聞』、2018.2.25
・世古紘子『スクールセクハラを考える(下):長野 防止へ当事者意識共有 千葉、神奈川 生徒に実態アンケート:誰もが起こす可能性:『何でも言い合える』雰囲気が被害防ぐ』NPO法人代表に聞く』『中日新聞』、2018.3.4

参考事例
(302)男性が男女平等・ジェンダーについて学ぶとき役立つテキスト・情報について教えてください。
(80)学校でのセクハラ(セクシュアル・ハラスメント/セクシャル・ハラスメント)について調べたいのですが、どんな資料がありますか?

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