事例

事例作成日:2019/03/25
更新日:2019/03/25

質問

(299)国際ガールズデーなど若い世代の女性に対する最近の国際的な取り組みにはどんなものがありますか。

カテゴリ

01. 思想・理論・運動03. 教育・研究10. くらし・環境

ヒアリングのポイント

質問者の年代、立場、目的、具体的な内容や必要な資料形態などを確認する。
例えば若い世代の女性が同世代の世界の女性事情として興味を持っているのか、研究や大学等のレポート作成のためか、NPOなど支援団体等が世界の事情を知って日本での活動に活かしたいためなのかなどを確認する。
また「国際的な取り組み」の内容は、「国際ガールズ・デー」の決定前後の情勢なのか、そのほか「児童婚」「児童労働」「女児の教育事情」なども含むのかなどを確認する。
また資料形態はデータ的なものか、具体的な写真・図版か、読み物か、DVDなども必要かなどを確認する。
そのほか、日本国内の若年女性に対する取り組みも参考資料として必要かなども併せて確認する。

参考資料・情報源

・国立女性教育会館情報ポータル”Winet”「文献情報データベース」
・自館所蔵資料データベース
・インターネット
・国連広報センター

提供情報・回答

 国際ガールズ・デーは10月11日で、国連が定めた国際デーのひとつです。2011年12月に国連総会で正式決定し、翌2012年よりこの日にあわせて世界的に女子の人権について考え、教育とエンパワーメントを推進するためのイベントなどが行われています。
このほか国連の関連機関を中心に、若い女性に対する様々な取り組みが行われています。

◆インターネット
・JICA(国際協力機構)
 https://www.jica.go.jp/index.html
 JICAの支援でパキスタンに女子中学専用の教室が開校した例、ベトナムにあるシェルターで女児たちに縫製技術を身につけてもらい将来的な自立と地位向上を目指す試みの例などを見ることができます。

・ユニセフ
 https://www.unicef.or.jp/children/
「子どもたちのストーリーを読む」の「女の子・女性」や「児童婚」などのテーマから最新事情が見られます。
https://www.unicef.or.jp/sowc/data.html
「世界子供白書」統計データが見られます。

・国際連合広報センター
EU-国連「スポットライト・イニシアティブ」、女性と女児に対する暴力への包摂的でグローバルな対策を呼び掛け
http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/29045/
Under the Spotlight: Ending Violence against ALL Women and Girls
(「スポットライトの下で:すべての女性と女児に対する暴力に終止符を」と題した会合の様子)

・国連婦人の地位委員会 YOUTH DIALOGE
http://www.unwomen.org/en/news/events/2019/01/event-youth-dialogue-csw63
 UN WOMEN が主催する若い世代の対話集会です。

・プラン・インターナショナル・ジャパン
https://www.plan-international.jp/ 
国際ガールズ・デーに合わせたアクション「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」や「Raise Your Hand~世界の女の子のために手を上げよう!」などの活動や「Because I am a Girl」というグローバルキャンペーンの紹介で、途上国に暮らす女性10人の実話を基にしたストーリーをHP上で見ることができます。
またプラン・インターナショナルが制作に参加した映画もあります。
『Girl Rising ~私が決める、私の未来~』2013(日本語字幕制作プラン・ジャパン    *日本語字幕制作当時の名称はプラン・ジャパン。現在の名称はプラン・インターナショナル・ジャパン)

・ジョイセフ
https://www.joicfp.or.jp/jpn/profile/mission/
すべての人びと、とりわけ開発途上国の女性一人ひとりが、自らの意志と選択によって、質の高いセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの情報とサービスを受けることができ、持てる能力を十分に発揮できる社会を目指す活動をしています。

・東京都若年女性等支援モデル事業
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/jakunenjosei/index.html

・特定非営利活動法人BONDプロジェクト
10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援   
http://bondproject.jp/

・一般社団法人若草プロジェクト
少女・若い女性に寄り添う若草プロジェクト
http://wakakusa.jp.net/


◆図書
・関橋眞理 公益財団法人プラン・ジャパン『世界の女性問題 ①貧困、教育、保健』汐文社、2013
・関橋眞理 アジア女性資料センター『世界の女性問題 ②暴力、差別、戦争』汐文社、2013
・関橋眞理 井上輝子『世界の女性問題 ③政治、仕事、ジェンダー』汐文社、2014
・電通ギャルラポ ジョイセフ『世界女の子白書』木楽舎、2013
・GIRL meets GIRL Project 公益財団法人ジョイセフ『GIRL meets GIRL 日本の女の子と世界の女の子』木楽舎、2012
・ベン・クロー[ほか]『格差の世界地図』丸善、2012
・ティム・ブッチャー[ほか]『Because I am a Girl:わたしは女の子だから』英治出版、2012
・『貧しい国で女の子として生きるということ:開発途上国からの5つの物語』游タイム出版、2010
・『世界子供白書』日本ユニセフ協会
ユニセフの基幹報告書で毎年発行。HP上でも冊子形態でも見られます。

◆新聞記事
・「Dear Girls:途上国支援を契機に「偏見や格差考えて」」『朝日新聞』、2018.10.11
・三島あずさ「いちからわかる「国際ガールズデー」なぜできたの?」『朝日新聞』、2018.10.4
・「国際ガールズ・デー男女不平等の解消訴え」『読売新聞』、2012.10.20

◆雑誌記事
・久保田恭代「活動情報 : 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン : Because I am a Girl 女の子のエンパワーメントとその先をめざして」『月刊We learn』757 p.8-9、2016.10
・「きょうのキーワード 国際ガールズデー(10月11日)」『月刊We learn』716 p.8、2013.2
・大谷美紀子「子どもの権利委員会とジェンダー課題」『国際女性』年報第31号 p.150-p152、2017.12

参考事例
(288)2015年に国連総会で採択された「SDGs」について知りたいのですが。

コメント

「ガールズデー」「ガールズ・デー」、の表記は、出典表記に従いそれ以外は国連の定めた「ガールズ・デー」の表記で統一して使用しています。

ページトップへ

女性情報ポータルWinet
  • 国立女性教育会館 女性教育情報センター

  • 〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728/

    tel: 0493-62-6195/mail:infodiv@ml.nwec.go.jp