事例

事例作成日:2010/11/19
更新日:2010/11/19

質問

(204)マンガやライトノベルを男女共同参画の視点から分析した本を探しています。資料などを教えてください。

カテゴリ

12. ことば・情報・メディア13. 文化・芸術・スポーツ

ヒアリングのポイント

・質問者の立場(研究者、学生、読者など)を確認する。
・読み物としてのマンガなのか、アニメーションも含めるのかをたずねる。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・女性情報ポータル“Winet”「文献情報データベース」
・国立情報学研究所“CiNii”「論文情報ナビゲータ」
・インターネット

提供情報・回答

「文献情報データベース」等を「(マンガ + 少女マンガ + アニメーション) (男女共同参画 + ジェンダー + フェミニズム)」で検索すると、以下のような資料がある(「+」はor検索)。

【図書】
★マンガ、少女マンガ、アニメーションに関するもの
・守如子『女はポルノを読む:女性の性欲とフェミニズム』青弓社、2010
・日本性教育協会編『腐女子文化のセクシュアリティ』日本性教育協会、2009
・堀あき子『欲望のコード:マンガにみるセクシュアリティの男女差』臨川書店、2009
・夏目房之介、竹内オサム編著『マンガ学入門』ミネルヴァ書房、2009
・遠矢家永子[ほか] 編『マンガ・雑誌の「性」情報と子どもたち』シーン、2008
・押山美知子『少女マンガジェンダー表象論:「男装の少女」の造形とアイデンティティ』彩流社、2007
・桑原のゐん『宮崎駿「紅の豚」論:ジェンダー論から』新風社、2007
・若桑みどり『お姫様とジェンダー:アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』筑摩書房、2003
・宮原浩二郎、荻野昌弘編『マンガの社会学』世界思想社、2001
・藤本由香里『少女まんが魂:現在を映す少女まんが完全ガイド&インタビュー集』白泉社、2000
・藤本由香里『私の居場所はどこにあるの?:少女マンガが映す心のかたち』学陽書房、1998
・宮台真司[ほか]『サブカルチャー神話解体:少女・音楽・マンガ・性の30年とコミュニケーションの現在』Parco出版局、1993

★ライトノベルに関するもの
・一柳廣孝、久米依子編著『ライトノベル研究序説』青弓社、2009

★マンガ、ライトノベル共に書かれているもの
・飯田祐子、島村輝、高橋修、中山昭彦編著『少女少年のポリティクス』青弓社、2009

【和雑誌記事】
★マンガに関するもの
・大城房美「『冬のソナタ』と日本の女性文化:ぷちナショナリズム的キーワードとしての少女漫画・テレビドラマ考察」
『イメージ&ジェンダー』9、p.65-81、2009.3
・因京子「翻訳マンガにおける女性登場人物の言葉遣い:女性ジェンダー標示形式を中心に」
『日本語とジェンダー』7、p.6-18、2007.3

【関連施設情報】
 マンガを所蔵している図書館は、以下のような施設がある。
・『京都国際マンガミュージアム』、2010.10.30アクセス、
 http://www.kyotomm.jp/
 *現代の国内マンガ本を中心に、明治期以降のマンガ関連歴史資料、世界各国の著名マンガ本、雑誌、アニメーション関連資料等を世界最大規模の約30万点(2009年現在)収蔵。
・「明治大学米沢嘉博記念図書館」『明治大学』2010.11.11アクセス、
 http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/
 *2014年度に開設予定の「東京国際マンガ図書館(仮称)」に先行して開館した、マンガ、サブカルチャーの専門図書館。推計十数万冊を整理中。
・『現代マンガ図書館』現代マンガ図書館、2010.10.30アクセス、http://sites.google.com/site/naikilib/
 *マンガ専門の私設図書館。十数万冊収蔵。

【マンガ、ライトノベルに関するWebサイト】
・「TINAMIX Archives」『TINAMI-Navigator of Manga Artists』2010.09.15アクセス、
 http://www.tinami.com/x/index.html
*「TINAMI」はアニメ・マンガ系クリエイターの総合情報サイト。このページでは2000年1月から一年半にわたって更新されていたウェブマガジン「TINAMIX」のコンテンツを提供。「青少年のための少女マンガ入門」、第二回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」レポート、藤本由香里のインタビューなどが掲載されている。

・『matt-thorn.com』マット・ソーン、2010.09.15アクセス、http://www.matt-thorn.com/index-j.html
*文化人類学の視点からマンガ(とりわけ日本の少女マンガ/女性向けマンガ)を研究するサイト。

コメント

マンガに関する考察はかなり行われているが、ライトノベルに関しては、現在のところまとまった情報が少ないため、今後の展開を期待したい。

ページトップへ

女性情報ポータルWinet
  • 国立女性教育会館 女性教育情報センター

  • 〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728/

    tel: 0493-62-6195/mail:infodiv@ml.nwec.go.jp