事例

事例作成日:2015/04/30
更新日:2015/04/30

質問

(277)女性の方が平均寿命も長いので、認知症が心配です。認知症についてわかる本などの情報を教えてください。

カテゴリ

04. 性・心・からだ・健康

ヒアリングのポイント

認知症についての何を知りたいのか確認する。また心配なのは、自分が認知症になった場合のことなのか、あるいは家族の介護についてかを尋ねる。

参考資料・情報源

・国立女性教育会館女性情報ポータル“Winet”「文献情報データベース」、「女性と男性に関する統計データベース」「女性情報ナビゲーション」
・自館所蔵データベース
・インターネット

提供情報・回答

「女性と男性に関する統計データベース」で「認知症」で検索すると、厚生労働省「患者調査」が出典の「性別精神障害患者数の推移」以下の調査結果がヒットする。2015.4.15アクセス、
 http://winet.nwec.jp/toukei/
*2011年の血管性及び詳細不明の認知症の患者数は、男性17,100人に対し、女性34,200人、アルツハイマー病は男性21,100人に対し、女性52,000人である。

【図書資料】
◆認知症について知るための本
・井出訓編著『認知症と生きる』放送大学教育振興会、2015
*放送大学教材。認知症に関する基礎的な医学知識から認知症の人や家族に対する具体的な地域での取り組みまで、幅広く網羅している。
・読売新聞「認知症」取材班『認知症明日へのヒント:800万人時代を共に生きる』中央公論新社、2014
・ハート・リング運動監修『ハート・リング運動が作った認知症が分かる本:医療、介護、福祉から社会との関わりまで』ロハスメディア、2014

◆自分のこととして考えるための本
・佐藤雅彦『認知症になった私が伝えたいこと』大月書店、2014
*51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け退職。ヘルパーなどの助けを借りながら、現在もひとり暮らしを続けている。
・中澤まゆみ『おひとりさまでも最期まで在宅:平穏に生きて死ぬための医療と在宅ケア』築地書館、2013
・上野千鶴子、小笠原文雄『上野千鶴子が聞く小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』朝日新聞出版、2013
・クリスティーン・ブライデン、認知症当事者の会編著『扉を開く人クリスティーン・ブライデン:認知症の本人が語るということ』クリエイツかもがわ、2012
*46歳でアルツハイマー型と診断されたオーストラリア在住女性当事者の講演等をまとめたもの。

◆家族の介護についての本
・三好春樹、多賀洋子『認知症介護が楽になる本:介護職と家族が見つけた関わり方のコツ』講談社、2014
・和田行男『だいじょうぶ認知症:家族が笑顔で介護するための基礎知識』朝日新聞出版、2014
・認知症の人と家族の会愛知県支部編『介護家族をささえる:認知症家族会の取り組みに学ぶ』中央法規出版、2012
・松本一生『認知症家族のこころに寄り添うケア:今、この時の家族支援』中央法規出版、2013

【視聴覚資料(DVD)】
・関口祐加企画・製作・監督・撮影・編集『毎日がアルツハイマー[1]、2』シグロ、2012-2014
*映画監督の娘(=関口監督)が認知症の母との暮らしを赤裸々に描き、日本中の介護当事者に元気と笑顔を届けた『毎日がアルツハイマー』。続編『毎日がアルツハイマー2関口監督、イギリスへ行く編』(通称『毎アル2』)では、「パーソン・センタード・ケア(P.C.C.=認知症の本人を尊重するケア)」という言葉に出合った監督が、認知症介護最先端のイギリスへ飛び、そのケアを紹介している。
 公式サイトは下記。2015.4.1アクセス、
 http://www.maiaru.com/
・松井久子監督『折り梅』ポニーキャニオン、2004
*原作は愛知県・豊明市在住の主婦 小菅もと子著『忘れても、しあわせ』(日本評論社)。サラリーマンの夫とパート勤めの妻、子ども2人の家族に、夫の母が同居することになった。母が変調をきたし始め、病院でアルツハイマー型痴呆症と診断される。崩壊しかけた家族が、思いがけない展開とさまざまな葛藤を経て見事に再生してゆく物語。
・羽田澄子監督『終わりよければすべてよし』自由工房(製作・発売)、2006
*『痴呆性老人の世界』1986年以降、『安心して老いるために』1990年等、高齢社会問題を撮ってきた羽田監督の作品。日本、オーストラリア、スウェーデンを取材。

【インターネット・関連団体】
・「認知症対策」『厚生労働省』2015.4.30アクセス、
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
・『日本認知症学会』2015.4.30アクセス、
 http://dementia.umin.jp/index.html
・「認知症ついて知りたい方へ」『国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター』2015.4.30アクセス、
 http://www.ncgg.go.jp/ncgg-users/disease/ninchisho.html

このほか「介護・高齢者福祉『厚生労働省』」、「公益財団法人 認知症の人と家族の会」等、関連サイトへのリンクは、「女性情報ナビゲーション」労働・社会保障 >介護、にある。2015.4.15アクセス、
 http://winet.nwec.jp/?page_id=138&cid=64

コメント

(188)女性が日常生活の中で抱える悩みや女性特有の問題について、無料で相談できる公的な機関には、どのようなところがありますか。
(185)男性が介護で困ったとき、相談するところがありますか?また役立つ情報をおしえてください。
(180)働きながら家族の介護をしていくために役立つ情報はありますか。

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