事例

事例作成日:2014/10/24
更新日:2014/10/24

質問

(271)男女共同参画統計とはどのような統計なのでしょうか。
基本事例

カテゴリ

01. 思想・理論・運動03. 教育・研究

ヒアリングのポイント

レポートのためか、研究のためか、男女共同参画行政に関わる仕事のためなのか、目的を確認する。

参考資料・情報源

・国立女性教育会館女性情報ポータル“Winet”「女性と男性に関する統計データベース」「女性情報ナビゲーション」「文献情報データベース」
・インターネット

提供情報・回答

世界的にはジェンダー統計(Gender Statistics)といわれ、「男女共同参画に関わる問題を統計によって明示し、分析し、数値目標を入れた解決策を立案し、政策の進捗度を監視しようとする統計データ、あるいはその理論と活動をさす。」(「「用語解説」ジェンダー統計」『男女共同参画統計データブック2012』p.200、2012)

歴史的には、1975年に開催された第1回世界女性会議から統計の重要性は認識され、はじめは女性の困難な状況を明らかにする統計として「女性のための統計」の必要性が指摘された。1995年北京で開催された「第4回世界女性会議」で出された成果文書「北京行動綱領」に、男女共同参画統計の充実の方向性や手段が盛り込まれたことから大きく前進した。
現在、国際的な男女共同参画統計の推進を進めているのは国連統計部で、国連統計部が招集するジェンダー統計に関する機関間・専門家会合である。男女共同参画統計の活性化のために(1)世界ジェンダー統計計画、(2)世界ジェンダー統計フォーラム、(3)ジェンダー統計データベースの構築等の取組が行われている。

日本では国立女性教育会館が「女性と男性に関する統計データベース」、2014.10.2アクセス、
http://winet.nwec.jp/navi/modules/weblinks/visit.php?lid=761
を1997年から、『男女共同参画統計データブック』を2003年から3年おきに出版するなど取り組みを進めている。また政府でも、2000年12月に出された「男女共同参画基本計画」で施策の方向性と具体的施策の11の重点目標の一つ「男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革」の中に、男女共同参画社会の形成に資する統計情報の収集・整備・提供」が盛り込まれ、その後の第2次、第3次基本計画でも取り組みが進んでいる。

Webで読める男女共同参画統計についての解説は、三重県男女共同参画センター「男女共同参画ゼミ」、2014.9.6アクセス、http://www3.center-mie.or.jp/center/frente/sankaku/indexh23.html
に掲載されている。

「女性情報ナビゲーション」のカテゴリー「調べ物お役立ちツール>統計/年表」に、国連統計部のジェンダー統計サイトほか、関連サイトへのリンクがある。2014.9.6アクセス、
http://winet.nwec.jp/navi/modules/weblinks/viewcat.php?cid=22

文献情報データベースで「男女共同参画統計」で検索すると、多数関連資料がヒットする。2014.9.6アクセス、
http://winet.nwec.jp/bunken/

「男女共同参画統計とは」が書かれている、Webで提供されている資料には下記がある。
伊藤陽一『地方ジェンダー(男女共同参画)統計書の作成と活用:暫定版(統計研究参考資料;No.111)』その1、法政大学日本統計研究所、2011 2014.10.2アクセス、
http://www.hosei.ac.jp/toukei/shuppan/mokuji_sanshi111.html

コメント

参考事例
(96)様々な分野での女性の状況を示すデータを知りたいのですが。

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