事例

事例作成日:2013/03/27
更新日:2013/03/27

質問

(244)職場でセクハラに関する相談窓口を作ることになりました。仕組み作りの参考になる資料を紹介してください。

カテゴリ

04. 性・心・からだ・健康07. 労働・社会保障

ヒアリングのポイント

・質問者が相談事案を抱えている場合や、被害の当事者である場合もあるので、プライバシーに配慮しつつ、立場を確認する。
・相談者の職場環境(男女比、管理職の女性比率等)を確認し、どのような相談体制をつくろうとしているのか尋ねる。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」
・インターネット

提供情報・回答

 セクハラ関連の資料は多いが、相談体制の作り方は本文の一部に記載されているものがほとんどである。検索をした上で、現物を丁寧にみていくことが必要となる。

■相談体制の概要と整備
 相談者は相談体制のイメージがつかめてないことがある。相談体制は複数の部署が連携して作られることが一目でわかるフロー図を最初に示すと、全体の流れが理解でき、相談が効率的に進む。
・厚生労働省、都道府県労働局雇用均等室「事業主の皆さん職場のセクシュアルハラスメント対策はあなたの義務です!!」厚生労働省、2012
 厚生労働省webサイトから全文ダウンロード可能、2013.3.21アクセス、
 http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/kigyou01.html
*苦情・相談への対応の流れの事例が、フロー図で記載されている。p.17
また、相談体制を整えるべき理由を明文化した「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置についての指針」(平成18年厚生労働省告示第615号)も掲載されている。
・『新相談対応マニュアル:職場におけるセクシュアルハラスメント・パワーハラスメント防止のために』21世紀職業財団、2010
*苦情・相談への対応の流れが、フロー図で記載されている。p.23
・東京都産業労働局労働部労働環境課編『セクシュアルハラスメント防止ハンドブック(雇用平等ハンドブック)平成20年度』東京都産業労働局労働部労働環境課、2009
*相談・苦情処理体制 p. 22-25 webでも提供されている、2013.3.21アクセス、
 http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/equal/siryo/guide/20.html
・「STOP!×セクシュアルハラスメント」『21世紀職業財団』、2008、2013.3.21アクセス、
 http://www.jiwe.or.jp/Portals/0/data0/kintou0708/stop_sechara/
*企業の管理者から従業員の一人ひとりまで、この問題を正しく理解し、自分自身の意識や行動を見直せるよう学べるサイト。相談(苦情含む)に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備が掲載されている。

■相談担当者に必要な知識、スキル、心構えなど
・東京弁護士会 両性の平等に関する委員会編『DV・セクハラ相談マニュアル』商事法務、2012
・周藤由美子『セクハラ相談の基本と実際:疑問スッキリ!:被害者の立場加害者への対応再発をふせぐパワハラ&アカハラ』新水社、2007
・21世紀職業財団編『職場でのセクシュアルハラスメント問題解決事例集:13のケースから学ぶ』21世紀職業財団、2007

コメント

パワー・ハラスメントの相談体制もほぼ同じ流れなので、上記資料はパワハラのときも参考になる。

参考事例
(153)セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)に関する裁判の判例を調べるにはどうしたらよいですか。
(201)職場のセクハラ研修でそのまま使えるワークシートやチェックリストが載っている資料を紹介してください。
(148)職場でセクハラ防止の研修をするのですが、どんなビデオがありますか。
(10)事業所にセクシュアル・ハラスメント相談窓口が設置されました。相談を担当する職員のための研修講師を紹介してほしいのですが。

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