事例

事例作成日:2009/03/19
更新日:2009/03/19

質問

(176)女性が自分史を書くときの参考になる情報を教えてください。

カテゴリ

01. 思想・理論・運動13. 文化・芸術・スポーツ

ヒアリングのポイント

・既に書き始めている上での情報がほしいのか、これから書き始めるにあたっての参考情報を探しているのか。
・公表を考えているのか、どの程度の分量の文章を書きたいと考えているのか。
・講座に関する情報も必要か。
・文章術のようなハウツー情報を求めているのか、クローズアップする内容を絞り込む方法が知りたいのかなどをたずねる。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」、「女性関連施設データベース」
・インターネット

提供情報・回答

◆自分史の書き方の参考になるもの
・田中喜美子、和田好子『自分を表現できる文章の書き方』毎日新聞社、2000
*「真実な文章」を書くための素材、書くために必要なルールと技法、分かりやすい文章の書き方等、自分を表現するためのノウハウを、雑誌『わいふ』の投稿作品の例を紹介しつつ説明。
・佐藤悠紀子『初めて自分史を書く人へ』創栄出版、1996
*自分史を完成させるまでの手順や構成の立て方などの具体的ノウハウが書かれた本。
・ナタリー・ゴールドバーグ、小谷啓子訳『クリエイティヴ・ライティング:<自己発見>の文章術』春秋社、1995
・江刺昭子『女の一生を書く:評伝の方法と視点』日本エディタースクール出版部、1994
*評伝の書き方の本だが、年譜を作る必要性や資料整理方法、女性の視点で生涯を振り返る視点など自分史を書くにあたっても参考になる内容が多く含まれている。
・キャロリン・ハイルブラン、大社淑子訳『女の書く自伝』みすず書房、1992
・鈴木政子『自分史:それぞれの書き方とまとめ方』日本エディタースクール、1986
・田中喜美子『書きたい女たちへ:体験的文章入門』径書房、1984

◆自分史の事例として参考になるもの
・財団法人日本女性学習財団「女性の学習の歩み」入選レポート
*日本女性学習財団では、1991年度から毎年、「女性の学習の歩み」実践・研究レポートの募集を行っている。この事業のねらいは、「“女性が自ら切り拓いていった学習活動”についての体験や課題をこれからの女性の教育・学習活動に生かすこと」である。
財団ホームページでは過去の入選作品一覧を見ることができる。
「「女性の学習の歩み」入選レポートリスト」『日本女性学習財団』、2009.3.2アクセス、
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jawe2/publish/gaku/ayumi_report.html

◆その他の参考資料
『自分史を書くための戦後史年表』朝日新聞社、2007

◆講座情報
・「女性のための自分史塾」『ウィメンズ・ステージ』、2009.3.2アクセス、
 http://members2.jcom.home.ne.jp/womens_stage

・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「女性関連施設データベース」
*「事業の詳細から探す」→フリーワード「自分史」で関連講座を探す。
 http://winet.nwec.jp/sisetu/

◆関連団体
・「日本自分史センター」『財団法人かすがい市民文化財団』、2009.3.2アクセス、
 http://www2.lib.city.kasugai.aichi.jp/zaidan/jibunshi/jibunshi_1.html
 *全国から寄贈される自分史図書約8,000冊を所蔵している。
・「自費出版図書館」『特定非営利活動法人(NPO)自費出版ライブラリー』
 http://library.main.jp/
 *自分史のみではないが、分類検索で自分史を探すことができる。

コメント

・質問者が自分史を書きたいと思うきっかけは、退職や子どもの独立など様々な転機であることも多い。この思いに寄り添うことによって、新たな学びや活動への参加に必要な情報など文章表現以外にもつながる情報提供ができる。
・参考事例(17)自分が住んでいる地域の戦前の女性運動について知りたいのですが、どんな資料を手がかりにすればいいのでしょうか?
・参考事例(162)日本の戦後の女性史について研究しています。このテーマに関連する包括的な参考資料を教えてください。

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