事例

事例作成日:2008/10/23
更新日:2008/10/23

質問

(171)女性のキャリア形成において、「メンター制度」が注目されていると聞きますが、それは、どういうものですか。

カテゴリ

03. 教育・研究07. 労働・社会保障11. 科学・技術

ヒアリングのポイント

・「メンター制度」の定義を知りたいのか。
・制度を組織に導入しようとしているのか。
・メンターの立場で情報を得たいのか。
・メンティー(メンタリングを受ける人)の立場で情報を得たいのか。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・自館作成講座関連資料リスト
・国立女性教育会館・女性情報ポータル“Winet”「女性情報ナビゲーション」「文献情報データベース」
・インターネット

提供情報・回答

「メンター制度」は、アメリカを起源とする組織開発・人材育成を目的とした制度をいう。メンターという言葉は、ギリシャ神話の賢人「メントル」に由来するとされ、信頼できる指導者、助言者、支援者等の意で用いられる。メンターの行う継続的な支援を「メンタリング」、メンタリングを受ける人を「メンティー」または「プロテジェ」という。
女性が働く上で「メンタリング」を受けること、行うことがキャリアアップに重要な役割を果たすと認識されるようになった。
女性の継続就業支援のみならず、女性管理職、女性研究者、女性起業家などを育成するために、さまざまな場に導入されつつある。
「文献情報データベース」で、「メンター」「メンタリング」で検索すると、以下のような資料がある。

【図書】
・渡辺三枝子、平田史昭『メンタリング入門』日本経済新聞社、2006
・秋田稲美『メンターに出会えば道は開ける』中経出版、2005
・キャシー・クラム;渡辺直登、伊藤知子訳『メンタリング:会社の中の発達支援関係』白桃書房、2003
・小野公一『キャリア発達におけるメンターの役割:看護師のキャリア発達を中心に』白桃書房、2003  
・佐野陽子、嶋根政充、志野澄人編著『ジェンダー・マネジメント:21世紀型男女共創企業に向けて』東洋経済新報社、2001
・合谷美江『女性のキャリア開発とメンタリング:行政組織を事例にして』文眞堂、1998

【新聞記事】
・大浦哲「メンター制度に熱視線:女性管理職相談相手いない・・・:男性幹部と面談の好機・会社の意識改革にも:相談する側が注意する点」『読売新聞』夕刊、2008.6.5
・「出産で離職減らせ 先輩OLが後輩の相談役:メンター育成国が支援」『読売新聞』2008.1.6
・野村浩子「女性役員 活躍の陰にメンター:適切な助言で才能開花:社内外に多様な相談役」『日本経済新聞』2008.3.19

【インターネット】
◆企業の女性管理職育成支援
堀井紀壬子「女性管理職を育成するために(キャリアサポート2005年7月号記事)」『NPO法人GEWEL』、2008.8.15アクセス、
http://www.gewel.org/mediacl/0507detafile.pdf

◆起業家
・「女性起業家向けメンター紹介サービス事業を開始します!」『厚生労働省』2006.6.13発表、2008.8.15アクセス、
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/06/h0613-1.html
・「女性起業家向けメンター紹介サービス事業」『WWBジャパン』、2008.8.15アクセス、
http://www.p-alt.co.jp/wwb/mentor/

◆国家公務員
「女性職員のための情報コーナー」『人事院』、2008.8.15アクセス、
http://ssl.jinji.go.jp/women/minder.html

◆女性研究者、女子学生
各大学の女性支援室や男女共同参画推進室等で取り組みが始まっている。
国立女性教育会館・女性情報ポータル“Winet”「女性情報ナビゲーション 教育・研究>女性教育者支援」で、リンクを提供している。
http://winet.nwec.jp/navi/modules/weblinks/viewcat.php?cid=295

コメント

参考事例(133)「キャリア・プランニングとはどういうことをするのでしょうか?」

ページトップへ

女性情報ポータルWinet
  • 国立女性教育会館 女性教育情報センター

  • 〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728/

    tel: 0493-62-6195/mail:infodiv@ml.nwec.go.jp