事例

事例作成日:2007/07/31
更新日:2007/07/31

質問

(157)「女性情報」というのは、どのような情報なのでしょうか。
基本事例

カテゴリ

01. 思想・理論・運動12. ことば・情報・メディア

ヒアリングのポイント

「女性情報」の定義を知りたいのか、「女性情報」として収集・提供されている内容について知りたいのか。また、女性情報に関する講座を企画するために知りたいのか、女性情報を収集・提供するために理解が必要なのかなど、質問の背景をヒアリングする。

参考資料・情報源

国立女性教育会館・女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」、「女性情報ナビゲーション」

提供情報・回答

1.「女性情報」に関する定義がされている資料には以下のようなものがある。
◆1985年、国立婦人教育会館(当時)「情報に関する婦人教育国際セミナー」における定義
*出典:縫田曄子『情報との出合い:語り下ろし』ドメス出版、1999(p.227-228)

(1)女性の地位向上、女性問題解決のために必要な情報を女性の視点で作り、提供する情報
(2)女性運動の基礎となるのは情報であり、それは行動を起こす意識、実行力、他への働きかけの「力」であること
(3)情報は単なる資料ではなく人間のネットワークをつなぐ「のり」の役割を果たすものであり、それ故に女性たちの連帯に欠くことができないもの

◆内閣総理大臣官房内政審議室(婦人問題担当室)『婦人関係情報システムの在り方に関する研究会報告書』内閣総理大臣官房内政審議室(婦人問題担当室)、1990
*「婦人関係情報とは女性の地位向上のため、女性にかかわる諸問題の実態を明らかにし、その解決を図ることに資する情報をいう」

◆大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)情報ライブラリー編『女性情報とライブラリー活動』大阪府男女協働社会づくり財団、1999
(1)女性の地位向上、女性問題解決の資源となる情報
(2)ジェンダーの視点で女性、男性に関わる諸問題の実態を明らかにした情報
(3)男女の意識の変革や男女平等にむけての行動、政策化を促す情報

2.上記のような定義のもと、女性/男女共同参画センターや大学における女性学・ジェンダー研究所等において、女性情報の収集・提供が行われている。海外においても女性情報ライブラリーやアーカイブがあり、それらのネットワークのためにKnow How Conferenceといった国際会議も開催されている。
それらは「女性情報ナビゲーション ことば・情報・メディア>女性情報ライブラリー」『女性情報ポータル"Winet"』、国立女性教育会館、2007.7.31アクセス、
http://winet.nwec.jp/navi/modules/weblinks/viewcat.php?cid=77
でリンクを提供している。

コメント

「女性情報」というのは、単なる女性向けの情報ではない、ということを押さえる必要がある。

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