事例

事例作成日:2004/09/12
更新日:2004/09/12

質問

(104)2005年は、北京会議(第4回世界女性会議)から10周年(「北京+10」)にあたりますが、何か大きな国際会議が開かれるのでしょうか? ※

カテゴリ

01. 思想・理論・運動05. 政治・政策・法律

ヒアリングのポイント

・国際会議の有無を知りたいのか。
・一般の女性が参加できるNGOフォーラムが開かれるかどうかを知りたいのか。
・そのような会議に向けて、何が行われるかを知りたいのか。
などについて、ヒアリングする。

参考資料・情報源

・インターネット
・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館・女性情報ポータル“Winet”「女性情報ナビゲーション」「文献情報データベース」

提供情報・回答

※この事例は、今後開かれる国際会議情報の調べ方として、ご参照ください。(作成日2004/09/12)

<概要>
・2005年には、世界女性会議は開かれないが、毎年開かれている国連女性の地位委員会(略称:CSW)の第49会期(2005年2月28日?3月11日)において、北京行動綱領と女性2000年会議(第23回国連特別総会)の成果文書の実施状況の点検と評価を行う。

<会議の詳細>
・女性2000年会議の『政治宣言』が、北京行動綱領採択から10年を迎える2005年に、点検と評価を行うとしているのに基づくもの(パラグラフ9)。CSW第49会期では、上記2つの文書の実施状況の点検および「女性や少女の地位向上とエンパワーメントのための現在の課題と将来戦略」をテーマとすることになっている。
・また、CSWは、第49会期中に、各国の高い地位にある代表による全体会を開催し、北京宣言および行動綱領に対する各国政府のコミットメントを示す機会を提供する予定。
・国連事務総長は、すでに各国が提出している点検のための質問状への回答や北京行動綱領実施のための国内行動計画などの資料に基づき、CSWに対して報告書を提出することになっている。CSW第49会期の結果がどのような形になるのかは、未定。
・会議の概要については、国連の「女性とジェンダー平等に関する機関間ネットワーク」のホームページ『WomenWatch』[日付なし] 2004.9.12アクセス http://www.un.org/womenwatch/ 参照(英語のみ)
・国連からの質問状およびそれに対する日本政府の回答は、内閣府男女共同参画局のホームページ[日付なし] http://www.gender.go.jp 2004.9.12 アクセス (「国際的動向」→「国連婦人の地位委員会」の中に出ている。)

<NGOの参加>
・国連経済社会理事会(ECOSOC)に登録しているNGOのほか、特別措置として北京会議および女性2000年会議への参加が認められたNGOが、CSW第49会期に代表を送ることができる。各団体の代表の登録は、2004年10月1日から12月31日まで。(上記『WomenWatch』http://www.un.org/womenwatch/ 参照(英語のみ))

・参加を認められているNGOが、CSW第49会期の期間中に国連でイベントを開催しようとする場合は、2005年1月31日までに国連女性の地位向上部に申込書を提出すること(先着順)。イベント開催費用は主催NGOが負担すること。(上記 『WomenWatch』 http://www.un.org/womenwatch/ 参照(英語のみ))

<各地域における準備会議>
・各地域においても点検と評価のための準備が進められている。
・アジア・太平洋地域では、2004年9月7-10日にタイのバンコクで、「北京+10に関する政府間ハイレベル会議」が開かれた。「国連アジア太平洋経済社会理事会」のホームページ内の「High-Level Intergovernmental Meeting on the Review and Implementation of the Beijing Platform for Action」[日付なし] http://www.unescap.org/esid/GAD/Events 2004.9.12 アクセス(英語のみ)
・同じ会議をNGOの立場からみた現場レポート(on-site report)が「Asia Pacific NGO Forum」のホームページにでている。http://ap-ngo-froum.isiswomen.org/ [日付なし]2004.9.12アクセス(英語のみ)
・これに先立ち、アジア・太平洋地域のNGOは、2004年6月30日-7月3日にタイのナコンパトム・サラヤで「北京+10アジア太平洋NGOフォーラム」を開催し、NGOの視点から、北京行動綱領の点検および評価をおこなった。上記「Asia Pacific NGO Forum」http://ap-ngo-froum.isiswomen.org/ 参照(英語のみ)
・なお、このフォーラムで採択された「北京+10アジア太平洋フォーラム宣言」の日本語訳が、同ホームページ内にある。http://ap-ngo-forum.isiswomen.org/downloads/apngo-statement-Japanese.pdf [日付なし] 2004.9.12アクセス

<北京会議、女性2000年会議に関する資料>
・総理府男女共同参画室編『第4回世界女性会議及び関連事業等報告書』総理府男女共同参画室、1996年
・総理府男女共同参画室編『国連特別総会「女性2000年会議」の概要』総理府男女共同参画室、2000年
・北京行動綱領、女性2000年会議成果文書については、内閣府男女共同参画局のホ?ムページ(http://www.gender.go.jp/ 内の「国際的動向」→「世界女性会議」)でも入手できる。
・アジア女性資料センター編『「成果文書」をどう読むか』アジア女性資料センター、2000年
・北京世界女性会議に提言する会『北京世界女性会議行動綱領日本語訳』アジア女性資料センター、1995年
・女性2000年会議に向けて日本のNGOが作成したレポートについては「女性2000年会議に提言するためにNGOレポートをつくる会」のホームページ( http://www.jca.apc.org/fem/bpfa/index.html[日付なし] 2004.9.12アクセス)から入手可能。

コメント

出版物になっているもの、日本語になっているものが少ないので、なかなか全体像がわかりにくい。会議に向けて、新しい情報が順次出てくると思われるので、定期的にホームページ等をチェックすることが必要。

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