令和4年度「新たな課題に対応した課題別研修」(1)男女共同参画の視点による災害対応研修
施設名称 |
国立女性教育会館 |
実施年度 |
2022年度(更新中) |
事業名 |
令和4年度「新たな課題に対応した課題別研修」(1)男女共同参画の視点による災害対応研修 |
事業分野 |
男女共同参画その他 |
事業対象者 |
自治体の防災・危機管理担当部署/男女共同参画担当部署/地域総務担当部署/福祉担当部署等の管理職・職員、地域防災委員、自主防災組織/女性団体等で地域防災を担うリーダー、防災士、学校関係者(管理職・教職員・コミニュティスクール担当者・PTA)等 |
実施回数 |
1 |
延べ参加者数 |
【基礎研修】 300名程度 【ステップアップ研修 集合コース】 50名 【ステップアップ研修 オンラインコース】 300名程度 |
事業のねらい
事業のねらい |
防災・減災、災害に強い社会の実現には、女性が防災の意思決定過程や現場に主体的に参画し、女性と男性が災害から受ける影響の違いなどに十分に配慮された災害対応が行われることが必要です。 しかし、その実践は未だごく一部に留まっており、災害が頻発する今日、スローガンに止まらない 実質的な取組を加速させていくことは、全国共通の急務です。 本研修では、危機管理部門と男女共同参画部門を始めとした多様な主体との連携、意思決定や対応現場への女性の参画促進に焦点を当て、男女共同参画の視点による地域防災力強化のポイントを、事例等を踏まえながら具体的に学んでいきます。参加された方々が、男女共同参画の視点からの防災や災害対応について、地域をつなぐハブの役割を担って活躍されていくことを期待します。 |
具体的なプログラム・講師名・スケジュールなど
◆基礎研修
(令和3年度プログラム収録動画のオンデマンド配信、講師肩書き等は当時)
男女共同参画の視点に立った防災体制づくりに必要な基本的な考え方と実践情報を提供した、令和3年度「男女共同参画の視点による災害対応研修」プログラム動画(講師・所属は当時)をオンデマンドで再配信します。このテーマを初めて学ぶ方、改めて学びを確認したい方にお勧めします。
(1) 開会(20分)
主催者あいさつ 萩原なつ子 国立女性教育会館 理事長
共催者あいさつ 岡田 恵子 内閣府男女共同参画局長
趣旨説明・事務連絡 本川由貴子 国立女性教育会館事業課 専門職員
(2)事前学習(研修受講までに、下記リンクから各自で視聴)
災害から受ける影響は、女性と男性で異なります。災害対応に女性が主体的に参画することは地域の防災力向上につながります。内閣府男女共同参画局が作成した「災害対応力を強化する女性の視点」実践的学習プログラム(セッション1・セッション2)を視聴し、災害の各段階において自治体職員が男女共同参画の視点に立って取り組むべきポイントや事例を学びます。
内閣府「災害対応力を強化する女性の視点」実践的学習プログラム
・セッション1「防災になぜ男女共同参画の視点が必要か」(約27分)
・セッション2「災害対応力を強化する女性の視点」(約46分)
(3)基調講演「地域の多様な主体とつながるプラットフォームづくり」(65分)
災害は、地震、津波、風水害等の自然要因とそれを受け止める側の社会の在り方(社会要因)により、その被害の大きさが決まってくると言われています。不平等、排除、分断を抱えた社会は、災害に有効に対処することが困難です。被害を小さくするためには、平常時から女性を含む多様な人々が担い手となり、多様な視点を反映した地域防災の体制づくりに取り組んでおくことが欠かせません。
これを実現するためには、行政と地域自治組織(自治会・町内会)だけに依存した体制では限界があります。多様な担い手がつながるにはどのようなアプローチが有効なのでしょうか。男女共同参画の視点に立った地域防災活動の意義を確認するとともに、地域防災のプラットフォームづくりについて考えます。
講師 池田 恵子 静岡大学教育学部/防災総合センター 教授
減災と男女共同参画研修推進センター 共同代表
(4)情報提供1「男女共同参画の視点からの防災・復興における国の取組」(18分)
昨年5月に内閣府男女共同参画局が作成した「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~」には、東日本大震災を始めとするこれまでの災害経験を踏まえ、男女共同参画の視点に立った具体的な災害対応の実際が網羅されています。併せて、各地で活用できる「『災害対応力を強化する女性の視点』実践的学習プログラム」も作成されました。こうした取組を中心に、我が国の防災と男女共同参画に関する最新の情報を得ます。
講師 藤田 昌子 内閣府男女共同参画局総務課 専門職
(5)講義「男女共同参画の視点による避難所運営訓練」
(60分)
全国には地域で暮らす多様な人々が協働しながら、男女共同参画の視点に立った防災活動に取り組んでいる例があります。ここでは、学校、地域、行政等と連携して男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営体験プログラムを展開している青森県での実践事例をもとに、地域の多様な主体とつながるための具体的な方策のヒントを得ます。
講師 小山内世喜子 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと 代表理事
(6)情報提供2「地域防災における学校との連携をめぐって」(30分)
地域で暮らす人々にとって、学校は身近なものです。そこに通う子どもたちも地域で暮らす市民の一人であり、小さい頃から主体的に地域や防災に関わる意識を醸成することが重要です。災害時に迅速に対応するためには、平常時からの地域連携が鍵となります。地域資源としての役割を持つ学校と防災をつなげるにはどうしたらよいのか、学校と地域との連携について、現状を知るとともに今後の可能性を探ります。
講師 吉田 尚史 独立行政法人教職員支援機構つくば中央研修センター
研修プロデュース室 アシスタント・フェロー
(7)質疑応答(45分)
参加者から各講義や情報提供に関して寄せられた質問に登壇者の方々から回答いただきます。
◆ステップアップ研修 集合コース
基礎研修の内容を踏まえ、今日的課題に則した、より実践的な内容を学習します。受講には、今年度の「基礎研修」を受講すること、あるいは昨年度に「男女共同参画の視点による災害対応研修」を受講していることが必要です。
*基礎研修を全て視聴できなかった方は、集合コース当日(10月14日(金)午前中)に、会館で視聴することができます(時間の関係で一部視聴できないプログラムもあります)。
■ 集合コース スケジュール
■ 1日目:10月14日(金)
(1)開会 13:10~13:30(20分)
主催者あいさつ 萩原なつ子 国立女性教育会館 理事長
共催者あいさつ 岡田 恵子 内閣府男女共同参画局長
趣旨説明・事務連絡 本川由貴子 国立女性教育会館事業課 専門職員
(2)情報提供1「男女共同参画の視点に立った災害対応における国の取組」13:30~13:50(20分)
男女共同参画の視点に立った災害対応に関する国の最新の取組について聞きます。
報告者 内閣府防災担当
内閣府男女共同参画局
(3)講義「男女共同参画の視点による避難所運営訓練 partⅡ」 14:00~17:00(180分)
「男女共同参画の視点による避難所運営訓練プログラム」を、実際に参加者役となって体験します。誰もが取り残されない避難所づくりのポイントと、実現のために必要な地域、行政、学校等、多分野の関係者との連携ノウハウを学び、自分の地域での実践を念頭に、参加者の主体性を引き出しながら、地域防災に男女共同参画の視点を根付かせていく実践力を養います。
講師 小山内世喜子 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと 代表理事
助言者 岩本ヤヨエ 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと 理事
(4)情報提供2「地域防災における学校との連携をめぐって partⅡ」 19:00~19:45(45分)
学校現場でも、災害時における活動を想定して新たな取組が始まっています。コミュニティ・スクール等のしくみを活用し、多様な住民が参画して意見交換や交流を進めることで、学校施設の防災機能強化や子どもたちの豊かな育ちの支援につなげている事例から、地域ぐるみで防災活動を始める具体的なヒントを伺っていきます。
講師 吉田 尚史 独立行政法人教職員支援機構事業部事業企画課 助教
報告者 菅野 祐太 大槌町教育専門官 NPOカタリバディレクター
(5)情報交換会 19:45~20:45(60分)
全国からの参加者同士での情報交換とネットワークづくりを行います。
■ 2日目:10月15日(土)
(6)基調講演「災害対応への男女共同参画の視点の実質的導入に向けて」9:00~10:20(80分)
災害対応に男女共同参画の視点を組み込むためには、意思決定の場や現場対応に女性の参画を進めていくことが重要ですが、これまで男性を担い手の前提にしてきた組織体制を転換するには、どのような工夫をすればよいのでしょうか。このプログラムでは、防災会議や担当部署への女性登用を進めて施策の充実に成功した自治体、女性防災リーダーたちの力と意欲が活かされている地域防災組織等の例を参照しながら、男女共同参画の視点反映を計画文言のみに終わらせない、次の実践ステップの踏み出し方を考えていきます。
講師 池田 恵子 静岡大学教育学部/防災総合センター 教授
減災と男女共同参画研修推進センター 共同代表
(7)事例報告「女性が力を発揮するこれからの地域防災」 10:30~11:50(80分)
今年3月に内閣府男女共同参画局が作成した『女性が力を発揮するこれからの地域防災~ノウハウ・活動事例集』には、女性が地域防災活動で活躍する全国の実践例が紹介されています。その中から、地域の防災組織と「女性防災リーダー育成講座」修了生を丁寧にマッチングし、活動持続に向けたバックアップを行なっている東京都練馬区の事例、連合自治会と行政が連携し、地域ぐるみで男女共同参画の視点での防災体制強化に取り組んでいる三重県四日市市の事例について、それぞれの取組主体からの報告を伺います。
報告者 榎本 雄太 練馬区地域文化部協働推進課 課長
内田 浩二 練馬区危機管理室区民防災課 防災学習センター所長
大瀧あずさ 四日市市自治会連合会 事務局長
(8)閉会・アンケート記入 11:50~12:00(10分)
◆ステップアップ研修 オンラインコース
ステップアップ研修 集合コースのうち次のプログラムをオンデマンド配信で視聴するコースです。基礎研修の内容を踏まえ、今日的課題に則した、より実践的な内容を学習します。受講には、今年度「基礎研修」を受講すること、あるいは昨年度に「男女共同参画の視点による災害対応研修」を受講していることが必要です。
(1)開会(20分)
(2)情報提供1「男女共同参画の視点に立った災害対応における国の取組」(20分)
(4)情報提供2「地域防災における学校との連携をめぐって partⅡ」(45分)
(6)基調講演「災害対応への男女共同参画の視点の実質的導入に向けて」(80分)
(7)事例報告「女性が力を発揮するこれからの地域防災」(80分)
参考URL
事業実施年月日
事業実施年月日 |
2022年9月21日(水)~10月14日(金)、10月14日(金)~10月15日(土)、10月24日(月)~11月14日(月) |