事例

「援助交際」についての取り上げ方もいろいろある。この質問者は卒論を書くために、援助交際に関する調査の統計資料や、少女たちのインタビューなどを探しているとのこと。援助交際という問題に関心を持った背景として、少女の自己認識の問題や性の自己決定権、性教育、あるいは売買春の問題などに関心がある場合もあることを念頭においてヒアリングする。

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館・女性情報ポータル"Winet"

・援助交際に関する資料のうち、統計資料が含まれているもの
　（例）
・福富護研究代表『いわゆる「援助交際」に対する女子高校生の意識及び背景要因の分析研究』女性のためのアジア平和国民基金、1997
・福富護研究代表『「援助交際」に対する女子高校生の意識と背景要因報告書』女性のためのアジア平和国民基金、1998

＜高校生の声を知る手がかりとなる資料＞
・村上龍『夢見るころを過ぎれば：村上龍vs女子高生51人』リクルートメディアファクトリー、1998
このほかの図書資料、雑誌
・高柳美和子「商品みたいに自分に値段なんかつけられたくない」『性と生の教育』№11、p.6-11、1997.7
・原田瑠美子「買う男性の問題：「援助交際」という中高年男性の買春問題」『女たちの21世紀』29、p.31-32、2001
・「資料：中学生600人にきく、「援助交際、どう思う?」」『女も男も』 76号、p.76-79、1998.07
＊『女性情報』（パド・ウィメンズ・オフィス）の「性」という分類の中に関連の新聞記事があることなどを紹介。
・ヒアリング結果によっては、関連分野の資料・情報についても紹介する。

「援助交際」というキーワードで見つかる資料の中身、どのような観点で書かれた資料であるかなどを把握していないと対応できないレファレンスの事例。