事例

事例作成日:2005/03/02
更新日:2005/03/02

質問

(136)日本の憲法の条文で男女平等がうたわれているそうですが、その部分の英訳はあるでしょうか?またその条文の制定に関する資料はありますか?

カテゴリ

02. 歴史・民族・宗教05. 政治・政策・法律

ヒアリングのポイント

・英訳は公式訳が必要なのか。
・制定に関する資料はどの程度のものが必要か。

参考資料・情報源

WinetCASS「文献情報データベース」
総務省「法令データ提供システム」
インターネット

提供情報・回答

日本国憲法の条文は、様々な図書やインターネット上でも色々なサイトで提供されているが、公的なものとしては、総務省「法令データ提供システム」(2007.2.19アクセス、http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi)がある。事項別分類索引の「憲法」をクリックすると、一番上に日本国憲法が出てくる。条文を見ていくと、第14条、第24条、第44条に両性の平等、性による差別を禁じる条文があることがわかる。

英訳に関しては、法律の公的な英訳は現在進められているところで、まとめて提供されているサイトはない。憲法は、首相官邸の下記ページで英文が提供されている。
2007.2.19アクセス、http://www.kantei.go.jp/foreign/constitution_and_government_of_japan/constitution_e.html

図書も色々出ているが、下記は憲法条文だけではなく制定当時の事情、憲法の諸原則、条文解説、改正運動などが対訳で出ており、参考となる。
・講談社インターナショナル編『ビジュアル英語で読む日本国憲法』講談社、1997

条文の制定に関する資料としては、下記のようなものがある。
【図書】
・土井たか子、ベアテ・シロタ・ゴードン『憲法に男女平等起草秘話(岩波ブックレット;No.400)』岩波書店、1996
・ベアテ・シロタ・ゴードン;平岡磨紀子構成・文『1945年のクリスマス:日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』柏書房、1997
・ベアテ・シロタ・ゴードン [述]『ベアテと語る「女性の幸福」と憲法』晶文社、2006

【雑誌記事】
・小野瀬裕子、草野篤子「ベアテ・シロタ草案と第二次世界大戦敗戦国の新憲法:日本国憲法第3章人権条項の制定過程(第3報)」『日本家政学会誌』52巻2号 p.1-11、2001.2
・草野篤子、中西央、小野瀬裕子「ベアテ・シロタ草案の背景と憲法研究会草案:日本国憲法第3章人権条項の制定過程(第2報)」『日本家政学会誌』52巻1号 p.5-14、2000.1
・草野篤子、中西央、小野瀬裕子「日本国憲法第3章人権条項の生成過程(第1報):ベアテ・シロタ・ゴードンによる起草条項を中心として」『日本家政学会誌』49巻11号 p.19-32、1998.11
・Susan J.Pharr;横田啓子訳「女性参政権と男女平等を規定した新憲法の制定過程」 『日米女性ジャーナル』12号 p.3-21、1992.07

【ビデオ】
五百旗頭真監修『私は男女平等を憲法に書いた』ドキュメンタリー工房製作、1993

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