事例

・質問者がこれまでに得ている知識等を質問するが、プライバシーには十分に配慮する。
・書籍以外の資料も必要かどうかも確認する。

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館女性情報ポータル“Winet”「文献情報データベース」「女性情報ナビゲーション」
・インターネット

◆図書
「不妊　手記」「不妊　体験」などをキーワードに、各資料検索を行う。不妊治療で子どもを授かった場合の資料等も同時にヒットするので、内容のわかる書店等のデータベースや現物を確認する必要がある。

【手記】
・榎本由美『ああ不妊治療：8年・1000万費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』徳間書店、2013
・ルミコ『シアワセノカタチ：39歳からの不妊治療』宝島社、2012
・衿野未矢『「子供を産まない」という選択』講談社、2011
・堀田あきお、堀田かよ『不妊治療、やめました。：ふたり暮らしを決めた日』ぶんか社、2011
・まさのあつこ『日本で不妊治療を受けるということ』岩波書店、2004
・エリザベス・ブライアン、ロナルド・ヒギンズ『不妊症：新たな選択とジレンマ』メディカ出版、2002
＊一般的な手記ではないが、著者自身が不妊症で悩んだ経験があり、その解決法を見出したいという思いから、不妊症についての生理学的所見、歴史的背景、生殖技術の革新に生じる様々な問題について述べられている。
・宮淑子『不妊と向きあう：生殖技術・わたしの選択』教育資料出版会、1992
＊「産まない選択」をしている著者が、不妊に向きあい、不妊女性の思いを共有するため様々なリポートを行っている。

【当事者のインタビューが掲載されているもの】
・白井千晶『不妊を語る：19人のライフストーリー』 海鳴社、2012
・安田裕子『不妊治療者の人生選択：ライフストーリーを捉えるナラティヴ・アプローチ』新曜社、2012
・森明子、浜崎京子、まさのあつこ編『あなたらしい不妊治療のために：カウンセラーと経験者からのメッセージ』保健同人社 、2007
・葉石かおり『産まない理由：今まで誰にも言えなかった私たちのホンネ』イースト・プレス、2006
・リンダ・Ｈ・アントン『「産まない女」として生きるあなたへ』ベストセラーズ、2001
・家田荘子『産めない女に価値はない？』扶桑社、1999

【物語】
・山田貴美子『不妊：諦めの時：子どもイコール幸福とは限らないお話』青山ライフ出版、2011
＊著者が聞いた実話をもとに、いくつかの物語が作話されている。

◆関連団体
・『Fine』特定非営利活動法人Fine（ファイン）2014.8.7アクセス、
　http://j-fine.jp/
　＊不妊体験をもつ自助グループとして、2004年設立。不妊体験談には、治療を辞めた事例も掲載されている。

・『フィンレージの会』フィンレージの会、2014.8.7アクセス、
　http://www5c.biglobe.ne.jp/~finrrage/
　＊不妊に悩む人・不妊の問題をかかえた人のための自助（セルフ・ヘルプ）グループ。治療中の人、治療を休止した人、治療で子どもができた人、子どものいない人生を考えている人など様々な人を対象としている。

・『どりいむの不妊カウンセリング』合同会社どりいむ、2014.8.7アクセス、
　http://www.doriim.com/sub_funin.htm
　＊不妊治療の当事者で子どもを授かることなく治療を終えた夫婦が不妊カウンセラー資格（特定非営利活動法人日本不妊カウンセリング学会認定資格）を取得してカウンセリングにあたっており、治療の終結のサポートも行っている。

関連サイトは女性情報ナビゲーションのカテゴリー「性・心・からだ・健康＞不妊」にリンクがある。2014.10.14アクセス、
http://winet.nwec.jp/navi/modules/weblinks/viewcat.php?cid=10

　公立図書館や大学図書館等の闘病記文庫には「不妊症」に関する本は収蔵されているが、不妊治療を辞めた人の手記や読み物はほとんど見当たらない。

参考事例
（２４６）友だちから、なかなか子どもができない、と悩みを打ち明けられました。そのようなことが書かれている本があったら、教えてください。
（６２）「生殖医療」について知りたいのですが。