事例

事例作成日:2013/03/27
更新日:2013/03/27

質問

(245)生涯未婚率が高まっている背景について調べています。参考になる資料を紹介してください。

カテゴリ

06. 社会07. 労働・社会保障08. 経済09. 世帯・家族

ヒアリングのポイント

調べる目的は何か、何に活用したいと思っているのか等、質問者の立場、目的を確認する。

参考資料・情報源

・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」
・自館所蔵資料データベース
・インターネット

提供情報・回答

生涯未婚率とは50歳の人で結婚経験があるかどうかの指標。国立社会保障・人口問題研究所の『人口統計資料集(2013)』によると、2010年の生涯未婚率は男性が20.14%、女性は10.61%であった。特に男性は2005年と2010年の調査を比べると、約4ポイントも上昇。また2030年には、男性の生涯未婚率が30%と予想されている。

◆図書
「文献情報データベース」等で「未婚」「未婚化」で検索すると、以下のような資料がある。
・永濱利廣『男性不況:「男の職場」崩壊が日本を変える』東洋経済新報社、2012
・阿藤誠 [ほか] 編『少子化時代の家族変容:パートナーシップと出生行動』東京大学出版会、2011
・北九州市立男女共同参画センター"ムーブ"編『結婚:女と男の諸事情 (ジェンダー白書:7)』明石書店、2010
・佐藤博樹、永井暁子、三輪哲編著『結婚の壁:非婚・晩婚の構造』勁草書房、2010
・国立社会保障・人口問題研究所編集『超少子化と家族・社会の変容:ヨーロッパの経験と日本の政策課題』国立社会保障・人口問題研究所編集、2008
・佐藤留美『結婚難民』小学館、2008
・中井美樹, 杉野勇編『ライフコース・ライフスタイルから見た社会階層』2005年SSM調査研究会、2008
・山田昌弘『少子社会日本:もうひとつの格差のゆくえ』岩波書店、2007
・大久保幸夫, 畑谷圭子, 大宮冬洋『30代未婚男』日本放送出版協会、2006
・白波瀬佐和子『少子高齢社会のみえない格差:ジェンダー・世代・階層のゆくえ』東京大学出版会、2005
・樋口美雄, 太田清, 家計経済研究所編『女性たちの平成不況:デフレで働き方・暮らしはどう変わったか』日本経済新聞社、2004
・伊田広行『シングル化する日本』洋泉社、2003
・山田昌弘『パラサイト・シングルの時代』筑摩書房、1999

◆和雑誌記事
・山内昌和「単独世帯の動向と今後の見通し」『季刊家計経済研究』94号、p.18-30、2012.4
・工藤豪「結婚動向の地域性:未婚化・晩婚化からの接近」『人口問題研究』67巻4号、p.3-21、2011.12
*Webでも提供されている。2012.12.26アクセス、
 http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19608602.pdf
・堤静子「少子化要因としての未婚化・晩婚化:都道府県コーホートによる分析」『季刊社会保障研究』47巻2号、p.159-174、2011.9
*Webでも提供されている。2013.3.6アクセス、
 http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19563706.pdf
・加藤彰彦「未婚化を推し進めてきた2つの力:経済成長の低下と個人主義のイデオロギー」『人口問題研究』67巻2号、p.3-39、2011.6
*Webでも提供されている。2012.12.26アクセス、
 http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19513802.pdf
・山田昌弘「結婚難に陥る男の事情、女の本音」『中央公論』120巻12号、p.44-52、2005.12

◆新聞記事
「文献情報データベース」等で「未婚化」「生涯未婚率」等で検索すると、以下のような資料がある。
・山田昌弘「経済教室:人口減社会を考える上「標準家族」の維持は困難:社会保障・雇用見直せ単身高齢者急増に備えを」『日本経済新聞』2012.11.07
・須貝道雄「晩婚・未婚化の流れ小倉千加子さんに聞く: 経済的支え探り合う:働く環境にゆとりを」『日本経済新聞』2012.10.27
・居城舜子「時評:無縁社会にさせないために:個人への持続的支援必要」『静岡新聞』2011.08.04
・豊田健一郎ほか「膨らむシングル経済 下:低成長、未婚化に拍車」『日本経済新聞』2011.08.04
・貫井正「放送塔から:人ごとでない「未婚社会」」『読売新聞』2009.05.17
・山田史比古「人口減で明日は 少子化編:結婚しない人が増えています。何が理由なのでしょう?:30代前半、男4割・女3割が未婚:お見合い・職場 出会いの場減る:低収入が壁、人付き合いの狭さも」『朝日新聞』2006.05.28

◆インターネット
*Google等で「生涯未婚率」で検索すると、以下のような情報がヒットする。
・「性別生涯未婚率および初婚年齢(人口統計資料集(2013))」『国立社会保障・人口問題研究所』国立社会保障・人口問題研究所、2013.3.19アクセス、http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2013.asp?chap=0
・「婚姻・出産の状況」『内閣府』内閣府、2012.12.26アクセス、http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2011/23webhonpen/html/b1_s2-1-2.html
*『子ども・子育て白書(平成23年版)』掲載の生涯未婚率の年次推移や都道府県別にみた婚姻率のデータが閲覧できる。
・「第9回 21世紀成年者縦断調査の概況」『厚生労働省』厚生労働省、2013.1.18アクセス、
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen12/index.html
*結果の概要および図表データへのリンクが掲載されている。

コメント

参考事例
(52)非婚の人数が増えていると聞きますが、その数値で最新で確かなものはどうすればわかりますか?結婚観についての意識調査も知りたいです。

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