事例

事例作成日:2012/11/09
更新日:2012/11/09

質問

(240)南極に行って、調査・研究等を行った日本人女性について調べています。著書や資料などがあれば教えてください。

カテゴリ

03. 教育・研究11. 科学・技術

ヒアリングのポイント

以下のような点で、質問者の意図を確認する。
・調べる目的や、何に活用したいと思っているのか。
 例えば自分も越冬隊などで南極に行きたい研究をしたいと考えているのか、興味からなのか、など。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」
・国立極地研究所情報図書室OPAC
・インターネット

提供情報・回答

南極観測隊とは、正式名称を「日本南極地域観測隊」という。南極観測隊というと越冬隊が有名だが、南極観測隊員になったからといって全員が越冬するわけではない。越冬しない部隊は「夏隊」、越冬隊は「冬隊」と呼ばれる。
女性隊員の初参加は森永由紀氏(1987年出発、第29次隊夏隊)である。冬隊に参加した初めて女性は坂野井和代氏と東野陽子氏で、1997年出発の第39次隊冬隊に参加した。
調査研究のために、初めて南極に行った日本人女性は富永千里氏で、1983~84年にニュージーランド隊に参加した。ただし、これは日本の南極観測事業としての参加ではないため、「日本南極地域観測隊員」としての初の女性隊員は森永由紀氏ということになる。

自館所蔵資料データベース、「文献情報データベース」、国立極地研究所情報図書室OPAC等を「南極」、「南極 女性」(南極and女性)をキーワードに検索すると、以下のような資料がある。
【図書】
・中山由美『南極で宇宙をみつけた!:生命(いのち)の起源を探す旅』草思社、2010
・小林千穂『南極、行っちゃいました。:極寒ほんわか日記:山経験、技術なし、体力・・・自信なし。スポーツ紙女性記者の121日』日刊スポーツ出版社、2007
・中山由美『こちら南極ただいまマイナス60度:越冬460日のホワイトメール』草思社、2005
・大越和加『ママ、南極へ行く!』主婦の友社、2003
・坂野井和代、東野陽子『南極に暮らす:日本女性初の越冬体験』岩波書店、2000
・島田治子文;タカタケンジ絵『雪にあこがれて南極へ:女性初の日本南極観測隊員・森永由紀さんの記録』偕成社、1995
・森永由紀『魅せられて、南極:初の女性観測隊員奮闘記』時事通信社、1990

【インターネット】
・「南極観測のホームページ」『国立極地研究所』国立極地研究所、2012.10.5アクセス、
 http://www.nipr.ac.jp/jare/
*南極観測事業を行う国立極地研究所のページ。隊員募集もここから発信される。
・「観測隊員名簿」『南極OB会』南極OB会、2012.10.5アクセス、
 http://www.jare.org/JARE_news.html
*これまでの観測隊員の名簿が掲載されている。
・「南極関連リンク集」『南極OB会』南極OB会、2012.10.5アクセス、
 http://www.jare.org/cgi/jare_link_a/link11.cgi
*隊次別の公式ホームページや、南極関係者が個人で開設しているホームページやブログを紹介している。
・「南極関連リンク集」『南極OB会』南極OB会、2012.10.5アクセス、
 http://www.jare.org/cgi/jare_link_b/link11.cgi
*官公庁や企業、報道関係を中心に、南極情報を提供するサイトを紹介している。

【展示用パネル】
「南極DAYS-日本人初の女性越冬体験記」
*埼玉県男女共同参画推進センター作成の展示用パネル。第39次隊に参加し、日本女性初の越冬を体験した東野陽子氏への取材を基に作成された。埼玉県内の市町村、及び県内女性関連施設と男女共同参画社会の推進に向け活動している団体に対してのみ貸出を行っている。A2判12枚組。埼玉県男女共同参画推進センターのホームページにパネル一覧が掲載されている。2012.10.18アクセス、
 http://www.withyou-saitama.jp/view.rbz?cd=767

コメント

この事例を作成するに当たり、国立極地研究所広報室並びに同図書情報室の方々に協力いただいた。また、東野陽子氏は埼玉県男女共同参画推進センターにいらして取材に協力いただき、監修もしていただいた。

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