事例

事例作成日:2011/04/05
更新日:2011/04/05

質問

(212)市民グループが、男女共同参画に関する講座を企画・実施する際に参考になる資料はありますか?

カテゴリ

03. 教育・研究

ヒアリングのポイント

・企画の応募、企画作成、講座の運営、広報、集客等、どの段階の参考資料が必要なのか確認する。
・男女共同参画に関する今までの取組み等を尋ねる。
・具体的なテーマが決まっていれば、そのテーマに関する資料もあわせて案内する。

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・国立女性教育会館女性情報ポータル"Winet"「文献情報データベース」
・インターネット

提供情報・回答

【図書】
《男女共同参画について理解するための本:初級編》
・21世紀男女平等を進める会『誰もがその人らしく男女共同参画』岩波書店、2003
・奥山和弘『男だてら」に「女泣き」:ジェンダーと男女共同参画社会入門』文芸社、2003
・三浦清一郎『「変わってしまった女」と「変わりたくない男」:男女共同参画ノート』学文社、2009

《男女共同参画について理解するための本:中級編》
・伊藤公雄『「男女共同参画」が問いかけるもの:現代日本社会とジェンダー・ポリティクス(増補新版)』インパクト出版会、2009
・坂東眞理子『男女共同参画社会へ』剄草書房、2004
・鹿嶋敬『男女共同参画の時代』岩波書店、2003
・大沢真理『男女共同参画社会をつくる』日本放送出版協会、2002

《企画を考え、企画書を作成する参考になる本》
 市民ニーズを捉えた企画、地域課題解決のための企画を練るためには、統計集、データブック、自治体発行の男女共同参画意識調査報告書や男女共同参画センター発行の事業報告書、主催事業の広報チラシ等も参考資料として提供するとよい。下記の他、基礎資料として各自治体の男女共同参画行動計画は欠かせない。

・独立行政法人国立女性教育会館、伊藤陽一編集『男女共同参画統計データブック:日本の女性と男性:2009』ぎょうせい、2009
・三冬社編集部編『男女共同参画社会データ集:2009』三冬社、2009
・三冬社編集部編『女性の暮らしと生活意識データ集:2011』三冬社、2010
・桐光学園中学校・高等学校編『未来コンパス:13歳からの大学授業』水曜社、2010
*各分野で活躍している大学教授たちが中高生向けに行った講義をまとめた本。上野千鶴子氏の「ジェンダー研究のすすめ」では、当事者やオリジナリティについて解説されていて参考になる。

《講座の組み立てや実施の参考になる本》
・牟田静香『人が集まる!行列ができる!講座、イベントの作り方』講談社、2007
・桜井陽子編著『パソコン講座ガイドブック:「女性と貧困」問題への女性・男女共同参画センターの取り組み』全国女性会館協議会、2008
・中野民夫『ファシリテーション革命:参加型の場づくりの技法』岩波書店、2003
・今村光章『アイスブレイク入門:こころをほぐす出会いのレッスン』解放出版社、2009

【行政資料】
・内閣府『男女共同参画白書:平成22年版』中和印刷、2010
 *インターネットでも閲覧可能。2011.2.23アクセス、
 http://www.gender.go.jp /whitepaper/h22/zentai/top.html
・内閣府男女共同参画局『地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策の推進状況』内閣府男女共同参画局、2001-
 *各年度「概要」「都道府県・政令指定都市編」「市(区)町村編」がある。インターネットでも閲覧可能。2011.2.23アクセス、http://www.gender.go.jp/research/suishinjokyo/suisin-index.html
・男女共同参画会議基本問題専門調査会『地域における男女共同参画推進の今後のあり方について』男女共同参画会議基本問題専門調査会、2008
 *インターネットでも閲覧可能。2011.2.23アクセス、http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/tiikisankaku2.pdf
・内閣府男女共同参画局編『男女共同参画の視点からの公的広報の手引:みんなに届く広報のために』内閣府男女共同参画局。2003.

【視聴覚資料】
視聴覚資料は短時間で基本的なポイントが理解できるように作成されているものが多いので、企画グループのメンバーで視聴することを勧めるのもよい。

・江原由美子監修・出演『誰でもどこでも:男女平等をめざして』アズマックス、2006、VHS 40分
 *男女雇用機会均等法制定から20年。男女共同参画社会基本法も制定されたが、正規労働者は減少し、パート、アルバイト、嘱託、派遣など非正規労働者が増大している。その多くは女性。現状より男女平等の可能性を探る。
・大阪府企画 ; ファシリテーター養成ビデオ製作委員会, アジア・太平洋人権情報センター制作『人権:ファシリテーターへの道しるべ (二版)』アアジア・太平洋人権情報センター、2003、VHS 30分
 *学ぶプロセスを重視する人権教育で積極的に取り入れられている参加型学習とは何かを紹介したビデオ。実際のプログラムの進め方や具体的なアクティビティの紹介を通じて、参加型学習のプロセスを手助けするファシリテーターの役割を理解する。

・内閣府男女共同参画局企画、日本広報協会制作『21世紀はみんなが主役:男女共同参画社会基本法のあらまし』2001、VHS 23分
 *日本の男女共同参画の現状をデータで示し、1999年に施行された男女共同参画社会基本法の制定までの経緯、法律の内容、政府の推進体制等について説明したビデオ。

コメント

女性/男女共同参画センターでは、市民との協働として、市民グループへの企画の募集等を行うことが多くなっている。企画の採用や依頼には、男女共同参画について基本的なことを理解していることが前提であることを、問合せの際には伝えたい。また、市民に男女共同参画について理解を深めてもらうよい機会として、企画、実施の相談に応じ、参考資料等の情報を積極的に提供したい。

参考事例
(194)日本の男女共同参画政策(女性政策)の歴史について調べたいのですが。
(184)男女共同参画について学べるサイトを紹介してください。
(139)職場の異動で男女共同参画の担当となったのですが、今までこの分野に関わったことがありません。わかりやすい本等の資料一覧はありませんか?
(3)女性に関する、国の施策の動きがわかる資料を探しているのですが、どんな資料に掲載されているのでしょうか?

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