事例

事例作成日:2004/10/01
更新日:2004/10/01

質問

(117)ノルウェーなど北欧はどうして男女共同参画が進んでいるのでしょう?
基本事例

カテゴリ

01. 思想・理論・運動02. 歴史・民族・宗教05. 政治・政策・法律06. 社会

ヒアリングのポイント

・どのような分野での男女共同参画について知りたいのか(教育・政治・労働など)
・何のために調べているのか(行政担当者による提案づくりなどのため、学生の論文執筆、女性の社会参画に取り組んでいる市民グループの活動のために必要など)

参考資料・情報源

・WinetCASS「文献情報データベース」
・インターネット

提供情報・回答

北欧とは一般にデンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドを指す。日本で男女共同参画への取り組みについて資料が多く出されているのは、スウェーデン、ノルウェーのものがほとんどだが、なぜ男女平等の社会となったかについて参考となる資料には下記のようなものがある。

【北欧全体】
・ユテ・ベーニング、アンパロ・セラーノ・パスキュアル編;高木郁朗、麻生裕子訳『ジェンダー主流化と雇用戦略 : ヨーロッパ諸国の事例』明石書店、2003
*対象はヨーロッパ各国だが、北欧ではスウェーデン、デンマーク、フィンランドが取り上げられている。
・リチャード・アンカー、ヘリナ・メルカス編著;内藤文子[ほか]訳『北欧労働市場のジェンダー平等と職業分離』女性労働協会、2001
・三井マリ子『ママは大臣パパ育児 : ヨーロッパをゆさぶる男女平等の政治』明石書店、1995
*北欧だけではないが、ヨーロッパ各国の男女平等への取組みについて知ることができる。

【ノルウェー】
・ノルウェーに学ぶ会編『「平等」の先の「平等」:ノルウェーからの熱いエール:報告集』ノルウェーに学ぶ会、2003
*「ノルウェーに学ぶ会」HP、2004.11.2アクセス、http://www.kaigamori.com/sn/index.shtml
・『こうして創った世界一の男女平等社会:報告書』女性連帯基金、2000
・三井マリ子『男を消せ!:ノルウェーを変えた女のクーデター』毎日新聞社、1999
*ノルウェーの女性の政治参加について、クオータ制の導入の経緯等が書かれている。
・クリスティンさんを招く会・仙台編『ノルウェー政界女性大躍進のヒミツ:統一地方選を超えて 東北の女の選択:報告集』クリスティンさんを招く会・仙台、1999
・ノルウェー労働党女性局編;三井マリ子、山中紀代子訳『女たちのパワーブック』かもがわ出版、2004
*女性議員を増やすための訓練・教育の本。原題の「Women can do it!」で、ノルウェーに学ぶ会も翻訳を発行している。
・インゲル・ヨハンネ・アルネセン、アウド・ランボー;男女平等の本を出版する会訳『男女平等の本』 男女平等の本を出版する会、1998
*ノルウェーで出版された小・中学生用の男女平等教育用テキスト。全8冊。4巻目がノルウェー女性史
・上野勝代『子ども、お年より、女性が輝く国ノルウェー』かもがわ出版 、1995
・ノルウェー大使館のサイトで、ノルウェーの男女平等への取組みを知ることができる。2004.11.2アクセス、http://www.norway.or.jp/policy/gender/

【スウェーデン】
・伊田広行「スウェーデンはなぜ男女平等の社会になったか」(池内靖子、二宮周平、姫岡とし子編.『21世紀のジェンダー論(改訂版)』晃洋書房、p.212-220、2004)
・伊田広行「スウェーデンの男女平等:その歴史、制度、課題」『大阪経大論集』50巻第1号、第2号、1999
・岡沢憲芙『おんなたちのスウェーデン : 機会均等社会の横顔』日本放送出版協会、1994
・『日本・スウェーデン家庭生活調査報告書』家計経済研究所、2004
*下記HPでも提供されている。2004.11.2アクセス、http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou020/hou011.html

コメント

北欧でも、男女平等は政治・公務員では進んでいるが、民間企業等ではまだ十分ではないため、ノルウェーでは2003年3月、上場企業の女性取締役を40%以上にというクオータ(割当)を義務付ける法律を制定など、取組みはさらに進んでいる。

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