事例

事例作成日:2003/06/23
更新日:2003/06/23

質問

(64)「婦人」から「女性」に言い換えられるようになった経緯を知りたいのですが。
基本事例

カテゴリ

02. 歴史・民族・宗教06. 社会12. ことば・情報・メディア

ヒアリングのポイント

・ことばそのもののもつ意味も確認する必要があるのか。
・変遷してきた歴史的な背景も必要なのか。
・変化に対して社会の動きはどのようだったかということも必要なのか。
・質問者はどこまで情報をえているのか。    

参考資料・情報源

・自館所蔵資料データベース
・WinetCASS(文献情報データベース)

提供情報・回答

<図書>
・井上輝子(ほか)編『岩波女性学事典』岩波書店、2002
・遠藤織枝編『女とことば;女は変わったか日本語は変わったか』明石書店、2001
・北嶋廣敏『オンナの漢字』太陽企画出版、2002
・佐々木瑞枝『女と男の日本語辞典;上巻』東京堂出版、2002
・れいのるず=秋葉かつえ編『おんなと日本語』有信堂高文社、1993
・杉本つとむ『漢字女偏のルーツとドラマ』東京書籍、1993
・佐々木瑞枝『女の日本語 男の日本語』筑摩書房、1999
・中山千夏『一語の辞典 おんな』三省堂、1997
・キトレッジ・チェリー、栗原葉子/他訳『日本語は女をどう表現してきたか』福武書店、1990
・中村桃子『ことばとフェミニズム』勁草書房、1995
・上野千鶴子(ほか)編『きっと変えられる性差別語 : 私たちのガイドライン』三省堂、1995

<ことばそのものを確認するための資料>
・各種国語辞典 漢和辞典 
・角川書店編『女偏の漢字』角川書店、1997

<雑誌記事>
・あごら新宿編「衣裳を替えれば意識も変わる?今ブームの“婦人”から“女性”へ」『あごら』171号、1992
・「きょうのキーワード:「婦人」と「女性」」『女性教養』491号、1993.9
 *総理府の婦人問題企画推進有識者会議意見(1990年)において固有名詞等を除き「女性」を使用するべきではないかという意見が出されたことにより国の用語が変化したこと等が簡潔にまとめられている。

コメント

時代背景とともに変遷してきた“婦人”から“女性”の動き。単にことばの意味だけの問題では語りきれない。最後に紹介した『あごら』が、そのあたりを的確に捉えて特集を組んでいたので参考になる。
 その他、国、都道府県、各市町の担当課の変遷や、情報誌名の変わり様も調べていくと、興味深い情報が提供できる。さらに、新聞紙上やメディアで用いられた表現の変遷も関連情報になる。

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